金目鯛の力
金目鯛は、その鮮やかな赤い体が大きな特徴で、目が金色に輝いて見えることから「金目鯛」と名づけられました。
刺身として生食するほか、煮つけやあら汁などの料理でも広く愛されています。
中性脂肪を下げる
金目鯛には、DHA(ドコサヘキサエン酸)が含まれています。
DHAは、不飽和脂肪酸の一種で、魚類に多く含まれ、血液中の中性脂肪を低下させて、健康な血管や血液を維持する効果があります。
また、脳細胞の活発化と神経伝達のスムーズ化にも有効で、認知症やアルツハイマーの予防効果も期待されています。
そのほかにも、視力向上・関節の痛みやはれの軽減・精神的な興奮を抑えるなど、多くの働きを持った栄養です。
骨の強化に
金目鯛はミネラルの中でマグネシウムとリンを多く含んでいます。マグネシウムもリンも骨や歯の形成に必要な栄養素で、カルシウムとバランスよく摂取することで骨や歯を丈夫に保つと考えられています。加えてカルシウムやリンの吸収を良くして骨や歯への沈着を助けるビタミンDも多く含まれていますから、お子さんの成長サポートにも骨粗鬆症が気になる高齢の方にも適しています。
ただし金目鯛のカルシウム含有量は100gあたり31mgと真鯛の2.5倍以上ではありますが、マグネシウム・リンとのバランスで考えると少なめです。カルシウムの豊富な食材と組み合わせて食べるようにすると効果的です。
ストレス対策
金目鯛はビタミン類の中では神経機能を正常に保つビタミンB12、神経伝達物質の合成に必要なビタミンB6を多く含んでいます。毛細血管を広げることで脳神経の正常な機能を助ける働きがあると考えられているナイアシンも、100gあたり2.7mg含んでいますから補給源として役立ってくれるでしょう。加えて金目鯛、特に皮(体表)部分に多く含まれているアスタキサンチンも副交感神経を活発化させて自律神経のバランスを整える働きが期待されています。こうした成分を補うことでストレス耐性を高めたり、精神面を健やかに保つサポートにも役立つと考えられます。
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