40歳過ぎたら、「骨」はどんどん弱くなる!

「骨粗鬆症」は、生活スタイルや体質が原因で、骨がスカスカになって骨折しやすくなる病気です。自覚症状はないようですが、重度になると骨折を起こし、寝たきりの原因となることもあります。

人の骨は、加齢とともにだんだん弱くなります。皮膚の老化や血管の老化と同じように、骨も老化するのです。高血糖や高血圧、脂質異常症などがあり、治療をしないでいると、骨量が低下しやすいそうなので、早めの対策が必要と言えます。もっとも骨量が多いのは男女とも20歳頃で、20~40歳代の前半までは、骨量は平坦に推移しますが、40歳の半ばを過ぎるとだんだんと落ちていくそうです。高齢になればなるほど、さらに骨が弱くなると言えます。

「骨粗鬆症」による骨折で、自立した生活が送れなくなる!

「骨粗鬆症」の対策をしないでいると、たとえ平均寿命が延びたとしても、骨折のリスクを抱え、健康寿命が短くなり、自立した生活をおくれなくなる恐れがあります。「骨粗鬆症」による骨折で、寝たきりとなり、老齢期に自立して生活できなくなると言われています。

大腿骨や尾てい骨を骨折すると、1年間に3人に1人が養護施設などで介護を必要とするようになる。45歳以上の女性が「骨粗鬆症」で骨折すると、多くは入院が必要となり、その期間は糖尿病、心臓病、乳がんなどの病気よりも長いと言われています

骨の健康を維持するために、、、

体重をしっかり管理する!

肥満は「骨粗鬆症」の危険因子となるが、痩せ型でも発症リスクを高めることになります。また、ダイエットも骨粗鬆症のリスクを高めます。これはダイエットで栄養が不足し、必要なカルシウムの摂取量も減少するためです。このため、標準体重を維持し、体重を自らコントロールできることが重要になります。

バランスの良い食事を心がける!

バランスの良い食事を心がけることが大事ですが、特にカルシウムと、カルシウムの吸収を助けるビタミンDを多く含む食品をとることが大切です。カルシウムは乳製品や大豆製品、小魚、緑黄野菜、海草などに多く含まれ、ビタミンDはカツオ、サケなどの魚類、卵、キノコ類などに含まれています。

ブロッコリーやホウレンソウ、納豆などに含まれるビタミンKにも、骨を作る働きを促す作用があるので、不足しないようしたい栄養素です。「骨粗鬆症」対策にはカルシウムを1日700~800mgとることが推奨されています。

運動で骨を丈夫にする!

骨を丈夫にするために、食事と同じくらい運動することが大切です。運動や身体活動を活発に行うと、「骨粗鬆症性」による骨折を防げることが多くの研究で確かめられているそうです。 年齢を重ねるとともに運動はより重要になります。ウォーキングなどの有酸素運動に筋力トレーニングを取り入れると、効果的です。

閉経を迎えた女性がウォーキングなどの運動をすると腰椎骨密度が上昇し、さらにジョギング、ダンス、ジャンプなどのより負荷の大きい運動をすると大腿骨近位部骨密度が上昇することが確かめられています。

たばこを吸わない!

喫煙は「骨粗鬆症」のリスクを高めます。たばこを吸う人は吸わない人に比べ、大腿骨近位部骨折のリスクが2倍近く上昇することが明らかになったそうで、禁煙をすれば骨折のリスクは下げられるようです。

過度のアルコールは控える!

過度のアルコール摂取も「骨粗鬆症」のリスクを高めます。エタノール換算で1日に24g以上を摂取している人は、大腿骨近位部骨折のリスクが70%上昇すると言われているそうです

体重の少ないやせた女性ほど、アルコールの弊害を受けやすいので注意が必要ですが、適度な飲酒をしている人は、骨粗鬆症のリスクが低下するという報告もあるそうです。

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