便秘予防

しいたけに含まれている食物繊維は不溶性食物繊維が多い傾向にあります。不溶性食物繊維は便のカサを増やすことで腸を刺激し蠕動運動を促したり、腸内の老廃物・有害物質を吸着して体外に排泄させる働きがあります。シイタケが便秘解消や腸のデトックスに役立つと言われるのも、豊富な不溶性食物繊維の働きによるところが大きいと考えられます。
加えてシイタケには不溶性食物繊維と水溶性食物繊維両方の働きを持つとされる多糖類、β-グルカンも含まれています。β-グルカンには腸内の善玉菌を増やす働きも報告されていて、腸内フローラのバランスを整えてくれる成分としても注目されています。ただし不溶性食物繊維は水分を吸いとることで便を固める性質があるため食べ過ぎると便が固くなる・消化できない成分のためお腹が緩くなる場合もあります。便秘や腸内環境改善を期待して摂取して食べる場合でも、多量に摂取せず少しずつ取り入れるようにして下さい。

骨粗鬆症予防

シイタケはビタミンDを豊富に含む食材としても注目されています。ビタミンDは脂溶性ビタミンの一つで、主な働きとしては小腸や腎臓でカルシウムとリンの吸収促進・血中カルシウム濃度を保つなど骨や歯を丈夫に保つことが挙げられます。ビタミンDは日光を浴びるとヒトの体内でも合成されため極端に不足することは少ないと言われていますが、近年は日光を浴びる機会が少ない方・紫外線を極度に避ける方が増えたことでビタミンD合成が不十分であることが指摘されています。またカルシウムの吸収を助けてくれるという性質から、高齢化に伴って増加している骨粗鬆症予防としても意識的に摂りたいビタミンとして注目されています。

生活習慣病予防

シイタケに含まれているβ-グルカンは腸内でコレステロールを吸着し排泄させる働きが期待できることから、コレステロール上昇を抑える働きも期待されています。またβグルカンやビタミンD(エルゴステロール)はほとんどのキノコ類に含まれていますが、シイタケ特有の成分としてエリタデニンがあります。エリタデニンはシイタケから分離された生理活性物質で、シイタケとマッシュルームにしか含まれていないとも言われています。またマッシュルームも含有量は微量なので、身近な食材での補給源としてはシイタケのみなのだそうです。
エリタデニンの働きとしては脂質代謝に関係し、血圧・血中コレステロール値・中性脂肪を正常に調整することが報告されています。旨み成分とされるグアニル酸もエリタデニンと協力して血中コレステロールを下げたり、血小板凝固を抑制する働きが期待されています。こうした働きからシイタケは血液をサラサラにしてくれる食材として、動脈硬化や高血圧など血管・血流に関わる生活習慣病予防に高い効果が期待されています。

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