高血圧予防

ししとうとピーマンは似たような栄養素成分ですが、ししとうの方が多く含まれている栄養素として「カリウム」が挙げられます。

塩辛いものを食べると喉が渇きますよね。それは、体内の塩分濃度が高くなり、それを薄めるために水分を摂取しようと身体が働いているためです。しかし、そこで水分を取りすぎると、血管を圧迫して高血圧になってしまいます。
カリウムは、体内の余計な塩分を尿と共に体外へ排出してくれるという効果があります。体内の塩分濃度が高くなりすぎないことで、結果的に高血圧の予防に繋がるわけです。
日本人の食事は味噌や醤油などを使った塩分が高めの食事が多いので、カリウムが豊富なししとうを上手に組み合わせて使うと、良いかもしれません。

夏バテ予防に

シシトウは100gあたり57mgとビタミンCを豊富に含み、かつ調理によるビタミンC損失が少ないという特徴があります。β-カロテンも際立って多いわけではありませんがピーマンよりも多く含まれていますから、細胞の働きを活性化してくれるビタミンAやCの補給源として疲労回復に役立つと考えられています。ビタミンやミネラルを幅広く含み、旬の時期であることもあり夏バテ予防にも取り入れられています。ビタミンCは副腎皮質ホルモンの合成を助ける働きもありますから、ストレス抵抗力アップも期待できます。
またシシトウは一部の辛いものを除き、基本的にはカプサイシンをほとんど含まない甘味種に分類されます。しかしカプサイシンと同様の作用が期待され、かつ辛味の少ないカプシエイトなどのカプシノイド化合物が含まれていることが確認されています。カプシエイトは辛味だけではなく刺激も少ないので、消化器官にダメージを与えずに血行や代謝を促し疲労回復を促す働きも期待されています。

骨粗鬆症予防

ししとうには、脂溶性のビタミンである栄養、ビタミンKがとても豊富です。
ししとうに含まれているビタミンKには正常な血液凝固を促す止血効果があり、別名は「止血のビタミン」
さらには、健康な骨の形成を促す効能や、骨粗鬆症を予防する働きあります。
女性にとっては出産時の止血効果、閉経後の骨粗鬆症予防など、多くの効能が期待できます。

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