ひじきの力
ひじき。
煮物が美味しいですよね。
煮物や和え物など和食・家庭料理に欠かせない存在でもあるヒジキ。
食物繊維や鉄分などのミネラルが豊富な海藻として知られていますね。
カルシウムが豊富
ヒジキは乾燥100gあたり1000mg/茹で100gあたり96mgのカルシウムが含まれています。カルシウムは骨や歯に存在しており、不足すると骨密度低下による骨粗鬆症リスクが高まる・歯がもろくなることが知られています。カルシウムの適切な補充は骨や歯の丈夫さを保つために必要ですし、ヒジキには骨や歯の発育を促すマグネシウムとマンガン、骨の結成(カルシウム沈着)に必要とされるビタミンKも含まれています。
またカルシウムは神経の興奮を鎮める働きがあり、不足することでストレス耐性低下やイライラなどの原因になると言われています。加えてカルシウムとバランスを取り合う・神経伝達物質の合成などに利用されるマグネシウムも含まれていますのでイライラ・ストレス対策にもヒジキは役立つと考えられています。精神安定・骨粗鬆症予防や歯の維持、どちらにせよカルシウムの吸収・沈着を助けたり、血中カルシウム濃度を一定に保つ働きを持つビタミンDを合わせて摂取するとより効果的です。ビタミンDが豊富なしらす干しなどの魚類やきくらげなどと組み合わせると良いでしょう。シイタケも食べる前に日光に数時間当てるとビタミンD源として利用できます。
整腸作用
ヒジキは乾燥100gあたりの食物繊維総量が51.8gと全体の約半分を食物繊維が占めています。実際に食べる茹で状態であれば100gあたりの食物繊維量は3.7gとなりますが、野菜類などと比較すると豊富な部類に属します。加えてヒジキは便通改善に理想的とされる食物繊維のバランス不溶性2:水溶性1を上回るほど水溶性食物繊維が多く含まれているとも言われています。野菜類などは不溶性食物繊維の比率が高いのでトータルでの食物繊維摂取を理想バランスに近づけてくれそうです。
また水溶性食物繊維は腸内善玉菌のエサとなり、善玉菌の活性化・増加をサポートしてくれる働きがありますから、便秘改善だけではなく腸内フローラのバランスを整える働きも期待できます。
肌 爪 髪に
ヒジキに含まれているヨウ素(ヨード)は甲状腺ホルモンの一種であるチロキシンとトリヨードチロニンの材料として利用され、新陳代謝を高める働きがあります。肌細胞の代謝を高めることにもなりますから、ターンオーバーの促進・正常化が期待できます。加えてポリフェノールの一種であるタンニンにも収斂作用(肌を引き締める働き)や紫外線からお肌を守る働きがあると言われていますから、相乗して肌荒れや紫外線による肌老化予防に役立ってくれるそうです。
そのほか際立って多くはないもののヒジキには大人ニキビの原因となる過酸化脂質を分解してくれるビタミンB2が含まれていますし、豊富な食物繊維による便通改善、特に水溶性食物繊維によって腸内フローラが整うことで、腸の老廃物や有害物質によって起こるニキビや肌荒れ緩和にも繋がります。貧血改善と合わせて肌のくすみを改善し、肌の透明感アップも期待できます。
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