骨を丈夫に

鮭にはビタミンDが豊富に含まれています。
ビタミンDはカルシウムやリンの吸収を促す栄養です。カルシウムやリンの吸収を促すことで、骨を健康に維持したり、強くしたりする効果があります。
また、ビタミンDには血中のカルシウム濃度を一定に保つ働きがあるため、カルシウムの働きである神経伝達や筋肉の収縮をスムーズに行う手助けをします。
ちなみに、鮭と牛乳の組み合わせは効果が絶大です。
牛乳にはカルシウムが含まれていますが、乳糖やカゼインペプチドという成分も含まれており、これらの成分が吸収しにくいカルシウムの吸収を高める働きがあります。
つまり、カルシウムの吸収率の高い牛乳とそれを促す効果がある鮭は、とっても良い組み合わせなんです。レシピとしては、鮭と牛乳を使ったクリームシチューや鮭と野菜のクリーム煮などがおすすめです。

疲労回復

鮭にもマグロやカツオなどと同様に「イミダゾールジペプチド(イミダペプチド)」という疲労回復物質が含まれています。イミダゾールジペプチドはアミノ酸のヒスチジンとアラニンが結合したもので、魚に含まれているのは“アンセリン”と呼ばれる結合構造のものが多くなっています。イミダゾールジペプチド(アンセリン)は抗酸化作用や疲労物質とされる乳酸の代謝を促すことで疲労回復に役立つと考えられています。

DHA EPAも豊富

鮭はDHAやEPAといった栄養素も含んでいます。
通常、DHAやEPAはイワシや鯖(サバ)などの青魚に多く含まれる栄養なのですが、鮭にも意外と多く含まれています。
DHAは、血管そのものの柔軟性を高める働きや血栓を溶かす効果、中性脂肪を低下させる効能などがあります。EPAには、血中のLDLコレステロールを下げ、中性脂肪を低下させる働きがあります。また、血小板凝集抑制効果といって血液をサラサラにする効能もあります。
DHAやEPAはいずれも、動脈硬化や心疾患などの血管系の病気の予防に役立つ栄養です。高血圧の予防にもおすすめです。
また、脳の海馬にはDHAが集中していることから、DHAを摂取することで集中力や記憶力の向上が期待できます。

関連するまとめ

チンゲンサイの力

野菜炒めやスープをはじめ、主に中華料理で使われることが多い「青梗菜(ちんげんさい)」。 中国野菜の代表格と…

水中で運動する際のオススメの運動方法

水中でのオススメの運動方法をご紹介します。

関連するキーワード