抗酸化作用

ゴマには「ゴマリグナン」と呼ばれる抗酸化物質が含まれていることが認められており、アンチエイジングや健康維持に役立つ食材として注目されています。
ゴマリグナンというのはセサミン、セサモール、セサモリン、セサモリノール、セサミノール、ピノレジノールなどのリグナンの総称で、強い抗酸化作用を持っていることが認められています。このためゴマは活性酸素による酸化ダメージを予防し、老化や生活習慣病の予防に有効と考えられています。
ゴマリグナンで最も強い抗酸化力を持つと言われているのが、サプリメントなどでも見かけるセサミンです。セサミンの摂取目安量は1日10mg・ごま約3000粒と言われています。そう言われると大量にゴマを食べなくてはいけないように感じますが、皮付きゴマの場合は1000粒で大体2.5g前後と言われていて、3000粒=7.5g、大さじ1杯(約9g)に満たない程度でも抗酸化作用が期待できます。また黒ゴマの場合はブルーベリーなどの成分としてよく知られている色素成分アントシアニンなどのポリフェノール類も含まれているので、相乗してより高い抗酸化作用が期待できます。

コレステロールの低下に

ごまで注目する栄養は不飽和脂肪酸です。ごまにはリノール酸やオレイン酸が多く含まれています。
不飽和脂肪酸は、血中の悪玉コレステロールの低下に効果があり、過酸化脂質を作りにくくするとともに、動脈硬化の予防に役立ちます。
ちなみに、リノール酸やオレイン酸は人体では合成できないので、積極的に摂取していきたい栄養です。とくにリノール酸は必須脂肪酸に分類されています。
オレイン酸はオリーブオイルに豊富として有名な成分。他にも胃酸の分泌の調整や、腸の蠕動運動を促したり、便を柔らかくする効果があります。そして、ごまに含まれている食物繊維の働きも加わって、胃腸の調子を整えるのに有効な食材です。

疲労回復効果

ごまはビタミンB1を多く含みます。ビタミンB1は炭水化物(糖質)をエネルギーに変える働きを持っています。お米を主食にする日本人には欠かせない栄養です。
ビタミンB1は 糖質を効率的にエネルギーに変えることから、疲労回復、夏バテ防止に効果的です。不足すると糖質の代謝が低下して、疲労感や筋肉痛の要因となります。
また、ビタミンB1は豚肉にも豊富です。にんにくやねぎなどに含まれる アリシンとも相性が良く、より疲労回復効果が高くなります。夏場の食欲不振には湯がいた豚肉にごまやねぎやにんにく、ごま油を和えて食べるのがおすすめです。

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