中性脂肪とは

中性脂肪は、体にとって大切な働きがあります。ひとつは、エネルギーの貯蔵。人が体を動かすときには、血中の糖分をエネルギー源として使いますが、糖分が足りず、エネルギー不足となってしまうときに、中性脂肪が使われます。
また、冬に体温を一定に保つための断熱材としての働きや、殴られたときなどの衝撃に対するクッションとしても中性脂肪は活躍します。
ここで、エネルギーとして使われなかったものは、細胞内で再び中性脂肪に合成されます。

中性脂肪が高すぎるとどうなるか

中性脂肪が必要以上に増えるとその過剰分が皮下脂肪や肝臓、血液にどんどん蓄積されていきます。
適度の蓄積であれば、体内のエネルギーとして使われるため問題ないです。が、過剰になると肥満や脂肪肝、動脈硬化などへつながっていきます。
この状態が続くと、肝硬変や心筋梗塞のような心疾患、脳梗塞のような脳血管障害へと進展する可能性があります。
なので、特に中性脂肪の値には注意する必要があります。

内臓脂肪

中性脂肪が過剰に増え内蔵まわりに集中している場合を「内臓脂肪」と言います。
内蔵脂肪は、基礎代謝の減少や運動不足によってつきやすい脂肪です。
年齢を重ねると共に基礎代謝が減ってくるので、脂肪がつきやすくなってしまうそうです。
ただ、運動する事によって比較的、手軽に落としやすい脂肪なので、日頃から軽めの運動などをしておくと良いみたいです。

皮下脂肪

中性脂肪が過剰に増え皮膚のすぐ下につくタイプを「皮下脂肪」と言います。
皮下脂肪の役割は、外からの衝撃から身体を守ったり、体温保持をする役割が元々あります。この事から、妊娠時にお腹の赤ちゃんを守れるように、女性につきやすいのも特徴です。
皮下脂肪は身体にとって、必要な機能ではありますが、過剰に増えてしまうと膝や関節への負担も大きくなり悪影響になってしまいます。

中性脂肪は運ばれるもの。その中性脂肪が運ばれる先によって(集中する先によって)「皮下脂肪型」「内臓脂肪型」と2つのタイプに分かれるという事ですね。
中性脂肪は体に必要ではありますが、やはり過剰になってしまうと色々と不具合も起こってしまいます。食事にも気をつけながら、適度な運動で快適に過ごしていきたいですね。

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