「ヒートショックプロテイン」とは

エイジングケアや病気からの回復などに繋がるとして、ここ最近注目を浴びている「ヒートショックプロテイン」は、人間の細胞の中にあるタンパク質のひとつです。

人間の身体は、皮膚や筋肉、血管など、あらゆる組織や細胞はタンパク質からできていて、紫外線やウィルス、気温の変化、精神的ストレスなど、外部から過度のストレスを受けるとタンパク質が傷ついて正常な働きができなくなってしまいます。この時、傷ついたタンパク質を修復しようと生まれるタンパク質が「ヒートショックプロテイン」です。

ストレスによって生まれることから、ストレスたんぱくとも呼ばれますが、「ヒートショックプロテイン」は、身体に備わっている自己回復力を呼び覚ますことで健康をサポートしたり、しわやシミなどの予防にも効果を発揮し、美肌をもたらしてくれることも分かっています。

入浴によって「ヒートショックプロテイン」を増やす!

「ヒートショックプロテイン」を手軽に増やす方法は、入浴によって適度な熱ストレスを与えると良いそうです。熱の刺激を受けて細胞が「熱い」と感じた時に増加するそうで、基準は40~42℃のちょっと熱めの温度です。温度が42℃の場合は10分、40℃の場合は20分程度の入浴時間を目安に、しっかり身体を温めるのがポイントになります。熱いのが苦手であれば、普段よりは少し高めで、身体が気持ちいいと感じるくらいの温度から試してみると良いそうです。入浴後は「ヒートショックプロテイン」や水分が減らないように、しっかり保温するのが大事です。ただ、心臓に負担がかかりますので、高血圧などの方は注意が必要です。

食事によって「ヒートショックプロテイン」を増やす!

食事でも増やす方法があり、食べ物だと水溶性食物繊維の一種であるきのこや海藻類、酵母などに多く含まれるβグルカンが、「ヒートショックプロテイン」を増加させる作用があることがわかっているそうです。また、唐辛子などを使った辛い料理は、胃腸に適度な刺激を与えることで、ヒートショックプロテインを増やす効果が期待できます。バランスのよい食事が基本ですが、こうした食材を上手に利用してみましょう。

運動によって「ヒートショックプロテイン」を増やす!

運動を行えば、体温が上がるので、運動でも「ヒートショックプロテイン」を増やすことができます。実は運動を行うと、身体がストレスを感じます。体温が上がる熱ストレス、疲労で乳酸が増加し酸性に傾き筋肉が固くなる酸性ストレス、息苦しくなってしまう低酸素ストレスです。こうしたストレスは、適度であれば、だんだん身体は慣れ、体力や免疫が上がっていきます。この運動の際に、体温が上がり、血流が促進さ、その際に酸素が消費されると、身体は温熱と同じようなストレスを受け、「ヒートショックプロテイン」が増えるそうです。

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