鰯の力
イワシの名前の由来としても身分の低い人が食べる下賤な魚であること、独特の生臭さが“卑し”に通じ、それがイワシに転じたという説もあります。
生活習慣病予防
小魚であるため忘れがちですが、イワシも青魚の一つでオメガ3(n-3)系と呼ばれる不飽和脂肪酸が含まれています。オメガ3系脂肪酸の中でも血液サラサラ成分としてサプリメント等にも活用されているEPA(エイコサペンタエン酸)・国際的にはIPA(イコサペンタエン酸)と呼ばれている成分は、血小板の凝集を抑制する働きや悪玉コレステロール・中性脂肪の低下、血圧降下作用などがあるとされています。
オメガ3含有量が多い存在としてマグロの脂身(トロ)がよく知られていますが、日常的に取り入れやすい食用魚の中でイワシは100gあたりのEPA含有量がトップクラスに入る存在です。イワシの「イワシペプチド(サーディンペプチド)」と呼ばれる成分にも血圧降下作用が報告されていますし、EPAは高血圧や動脈硬化予防効果が期待されている成分です。このためイワシは血圧や血管の状態を正常に保ち、結果として脳梗塞や心筋梗塞の予防にも役立つと考えられます。
骨を丈夫に
イワシの栄養にはカルシウムが含まれています。
カルシウムは歯や骨を形成する成分で、骨を丈夫にするので骨粗鬆症予防の効能があります。
カルシウムが不足しがちな子供や女性は、積極的に摂りたい栄養です。
イワシのカルシウムは、生だと100g中85mgほどですが、ウルメイワシの丸干しになると100g中570mgとダントツに多くなります。
また、カルシウムは食品によって吸収率が異なり、牛乳の40%に次いでイワシのカルシウム吸収率は33%と高くなっています。
ストレス対策
イワシにはストレス緩和・精神安定などに関わる神経伝達物質で、「ハッピーホルモン」とも呼ばれるセロトニンの合成物質であるビタミンB6・マグネシウム・トリプトファンが含まれています。これらの成分が全てセロトニン、特に脳内で使用されるセロトニン合成に利用されるという訳ではありませんが、原料成分の不足を無くすることでセロトニン分泌低下による精神的不調の予防や改善に役立つと考えられます。
またイワシに含まれているビタミンBの一種ナイアシンもセロトニンと同じ成分から体内で合成されているため、不足なく補うことでセロトニンの合成が促進されると考えられています。ちなみにナイアシンは“快眠のビタミン”とも呼ばれていますが、これも睡眠・体内時計を司るホルモン「メラトニン」の原料なるセロトニンを確保することで、自律神経や睡眠リズムを整えることに繋がるためです。
加えてアミノ酸の一種であるアルギニンの血行促進作用は、肉体疲労だけではなく脳・精神疲労緩和にも有効とされていますし、アルギニンによって分泌が促される“成長ホルモン”も集中力ややる気向上・うつ病予防などに役立つと考えられています。アスパラギン酸も興奮性アミノ酸として作用してストレス耐性アップなどに役立つと言われていますから、相乗してストレス・神経疲労緩和効果が期待できるそうです。
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