「脂肪肝」とは

「脂肪肝」とは、食べ過ぎや運動不足のために余った糖質や脂質が中性脂肪に変わり、肝臓に過剰に溜まって、脂肪が肝臓全体の30%以上を占めるようになった状態のことを言います。

日本人では軽度の脂肪肝として、肥満ではない、見た目がスリムな人にもみられ、たった2〜3kg体重が増えただけで肝臓に脂肪がたまる可能性がもあるそうです。肝臓は再生能力・代償能力に優れていて、ダメージを受けても残った細胞が働き機能を維持しています。肝臓に痛みなどの症状が出ることはあまりないので、異常があっても気付くことなく、気付いたときには病気がかなり進んでいる場合があるので注意が必要なんです。

運動で「脂肪肝」を改善!

「脂肪肝」は、ウォーキングなどの運動を1日に30分以上続けることで改善すると言われています。肝臓などにたまった脂肪は遊離脂肪酸として放出され、運動のための直接的なエネルギー源になるものです。1週間に250分以上(1日に換算すると30分以上)の運動を続けることで、肝臓にたまった脂肪が減りやすくなります。

ちなみに遊離脂肪酸が使われるのは、運動を開始して10分後くらいからなので、脂肪を燃焼させるには、運動をある程度の時間続ける必要もあります。

アルコールが「脂肪肝」の原因に!

「脂肪肝」に繋がる習慣として“飲酒”が挙げられ、アルコールが原因の脂肪肝を“アルコール性脂肪肝”と言います。体の中に入ったアルコールのほとんどは肝臓で解毒され、体の外へ排出されますが、この解毒の過程で、また肝臓の働きに異常が生じることにより、肝臓中に脂肪が増えてた溜まってしまいます。

この場合、禁酒や量を控えることで、過剰な飲酒を抑制することが重要になります。肝硬変になる前にお酒を控えること、自分の適量を体に覚えさせることが重要です。

アルコールを飲まない人も要注意!

飲酒が関係するアルコール性脂肪肝の他に、「脂肪肝」には、飲酒しないのに起こる“非アルコール性脂肪肝”もあります。

原因は肥満や2型糖尿病、脂質異常症などによるものです。これにあたる人は、インスリン抵抗性が進行しやすくなっていて、インスリンの働きが鈍いと、肝臓に脂肪がたまりやすくなるため、脂肪肝になりやすいそうです。

このタイプの脂肪肝は放置しても肝硬変や肝がんに進むことはないとみられていましたが、なかには、放置すると進行して「NAFLD(非アルコール性脂肪肝疾患)」になり、肝硬変や肝がんに進行するものがあると分かってきています。NAFLDは目立った症状がないため見過ごされやすく、肝硬変のようにかなり進行した段階ではじめて発見されるので、早期に発見して治療することが重要です。

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