ビタミン類など栄養豊富な「ししとう」

唐辛子のようで辛くない。でも唐辛子の一種である「ししとう」は一般的な呼び名で、正確な名称は獅子唐辛子と言います。鮮やかな緑色でつややかな光沢があり、料理の彩りとしても活躍する「ししとう」は、辛みが少ないのが特徴で、炒めものに入れたり素揚げにして添えたりと、さまざまな食べ方で楽しめます。

夏バテ予防にも効果がある「ししとう」の旬は夏頃ですが、種蒔き時期は2月下旬ごろからであり、苗の植え付時期は4月下旬から5月下旬ごろまで。収穫時期は6月下旬から10月中旬ごろまでと長い期間、収穫が可能です。

美白やアンチエイジングに効果的なビタミンCが豊富!

その見た目が獅子の頭に似ていることから名づけられたと言う「ししとう」は、果肉が厚いため、熱に弱いビタミンCでも比較的壊れにくいというメリットがあります。ビタミンCは、肌の美白やアンチエイジング効果が期待される他、抗酸化作用が強いため、老化の原因でもある体内の活性酸素を除去し、お肌を美しくサポートします。さらにビタミンCには、免疫力の向上で風邪予防の効能もあり、冬場に重宝する栄養のひとつです。

粘膜や皮膚の健康と視力維持の効果のあるβ-カロテンが豊富!

加えて、調理時に油脂を使うと、含有率の高いβ-カロテンの吸収率も高まるので、栄養を効率的に摂ることができるため、オススメなんです。β-カロテンは、粘膜や皮膚の形成や免疫機能を正常に保つために必要な栄養で、「ししとう」のような緑色の濃い野菜に多く含まれています。また、正常な視力の維持にも効果があるので、疲れ目にも優れた効能を発揮します。β-カロテンは体内ではビタミンAとしても変換されるため、他の栄養素の働きを助ける効能もある優れた栄養素なんです。

脂質を代謝するビタミンB6が豊富!

「ししとう」には、ビタミンB6の栄養も多く含まれていて、肝臓の脂質代謝を促す栄養であるビタミンB6を摂取することで、太りすぎで気になる脂肪肝の予防や改善も期待できます。また、皮膚や髪、爪や歯などの組織を正常化させる働きもあるので、健康面のみならず美容面でも、威力を発揮します。さらには、ビタミンB6には免疫を正常化させる意味で、アレルギーの治療や予防にも効能があるとされ、各方面で研究がされているそうです。

ビタミンKやモリブデンも豊富!

他にも、脂溶性のビタミンであるビタミンKも豊富で、ビタミンKには正常な血液凝固を促す止血効果があり、別名は「止血のビタミン」と言われています。健康な骨の形成を促す効能や、骨粗鬆症を予防する働きもあり、女性にとっては出産時の止血効果、閉経後の骨粗鬆症予防など、多くの効能が期待できます。

他にもミネラルに分類される栄養の一つであるモリブデンが豊富で、体内の鉄分の利用を促して貧血を予防する効果があります。また尿酸の再生効果もあるほか、食道ガンの予防にも効能があり、研究が進んでいるそうです。

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