整腸作用

りんごで注目すべき栄養素はペクチンです。
ペクチンとは、食物繊維の一種で、りんごの皮と果肉に含まれています。ペクチンは特にりんごに多く含まれており、みかんやオレンジ、桃、柿、プルーンなどにも含まれています。
ペクチンは腸の有害物質を排泄する働きがあり、腸の調子を整える効能があります。そのため、便秘を解消する効能が期待されます。なお、下痢の時には善玉菌を増殖させる作用もあります。
ペクチンには、そのほかに血糖値を下げる効果やコレステロール値を下げる効能も期待できます。

美容効果

実はりんごの皮には、3種類のポリフェノールが含まれています。私たちに嬉しい効能をもたらす「りんごポリフェノール」です。

・プロシアニジン
りんごに特に多く含まれ、強い抗酸化作用があり、活性酸素を抑制し、血流を改善します。
その効能は、アンチエイジング、コレステロールや中性脂肪の低下、アレルギーの改善、抗がん作用、白内障予防、美白効果や、育毛作用まであります。

・ エピカテキン
抗酸化作用が高く、活性酸素を除去し、血管を若返らせてくれます。その効能は、高血圧や動脈硬化、ガンなどの生活習慣病を予防します。

お茶に含まれているカテキンも、このエピカテキンが、加熱処理によって形を変えたものですが、りんごの皮に含まれるエピカテキンは、お茶よりも多く、威力も大きいそうです。
・アントシアニン
ブルーベリーでもお馴染み、アントシアニンは、植物が紫外線から身を守るために、蓄える成分で、視力の改善や眼精疲労の予防、白内障、緑内障などの眼病を予防します。

また、メタボや花粉症も、予防します。

りんごを切っておいておくと、切り口から茶色く変色していきますね。あれは、ポリフェノールが、空気中の酸素と結合して起こる現象なのです。

疲労回復

りんごにはリンゴ酸やクエン酸といった有機酸が含まれています。
りんごの酸っぱさは、これら有機酸からきています。ちなみに、リンゴ酸はりんごから発見されたことが由来となっています。
リンゴ酸やクエン酸は、ともにTCAサイクルの合成を円滑にする働きがあり、疲労回復に効果的です。
ちなみに、りんごに含まれているクエン酸やリンゴ酸は、すりおろすと細胞膜が壊れ、酵素が活発になる性質を持っています。疲れが激しい時は、りんごをすりおろして食べるのも一つの手です。

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