はじめに

キウイの原産地は中国の揚子江沿岸と言われ、その後、ニュージーランドで栽培されるようになり、ニュージーランドの国鳥である『KIWI]』に外観が似ていることからこの名前が付けられました。今では、日本でも九州から東北まで広く栽培されています。実は、キウイは雄雌異株なので、実を付けさせるには両方の木を植えなければなりません。

種類

① ヘイワード
現在出回っているほとんどがこの品種。日本では11月頃から出荷されます。甘味酸味のバランスが良い。

② ゴールデンキウイ
糖度が20度前後と著しく高く、ビタミンはヘイワードの2倍にもなるそうです。果肉の色は、緑ではなく、黄色です。糖度が高く、貯蔵に向かないため5月から8月まで期間しか出荷されていません。

③ ベビーキウイ
ベビーキウイやキウイベリー、ミニキウイなど様々な名称で呼ばれている小さなキウイ状の果実はマタタビ科のサルナシという蔓性の木になる果実の一種です。このサルナシの実は中国や朝鮮半島、そして国内にも山岳地域に自生しています。ちなみに、一般的なキウイフルーツはシナサルナシという同じサルナシの仲間です。

④ 香緑
香緑(こうりょく)キウイは香川県農業試験場府中分場においてニュージーランドから導入されたヘイワードが自然交雑して生まれた品種とされ、1987年に品種登録されています。果実は大きく、果実の形が縦長で、果皮の毛が長いのが特徴です。生産量はとても少なく、出回る時期も短いので一般のスーパーやお店ではほとんど見かけることがない希少性の高いキウイの一つです。

栄養と効果

① 食物繊維
食物繊維には2種類あり、1つは水に溶ける水溶性、もう1つは水に溶けにくい不溶性食物繊維です。水溶性は、善玉菌を増やして腸内環境を整え、糖質の吸収をゆるやかにして食後の血糖値の上昇を抑えます。不溶性食物繊維は、便の量を増やすことで、腸内環境を整え便秘をしにくい体質を作り、免疫力も向上させてくれます。

② ビタミンE
ビタミンEは、血管を広げて血行を良くする働きがあり、肌のくすみの解消やハリを取り戻せる効果があります。また、抗酸化力がアップして血管を若返らせます。

③ ポリフェノール
ポリフェノールは、強力な抗酸化作用があります。これは、体内を浄化し、動脈硬化の予防や血圧を下げる効果があるのです。

④ ビタミンC
紫外線やストレスなどで受けたお肌のダメージを回復してくれ、肌サイクルやエイジングケアに役立つ栄養素です。コラーゲンの生成を助けたり、メラニン色素の生成を抑えるので美白効果もあります。免疫機能を維持したり、疲労の軽減にも役立ってくれます。

④ カリウム
カリウムをしっかりとると、取り過ぎたナトリウムが体から排出されやすくなります。これは、高血圧の予防になり、同時にむくみの解消効果も期待できます。

⑤ アクチニジン
アクチニジンは、たんぱく質を分解する力があります。調理前の肉をキウイフルーツに漬けておくと柔らかくなることから、よく利用されていますよね。タンパク質の分解効果があるので、消化を助けてくれ、肉や魚の栄養を吸収しやすくします。

キウイのポイントは成熟度なんだそうです。収穫したてのキウイフルーツは固さがあり酸味も強いため、食べごろとは言えません。未熟なものの場合は、常温で「追熟」することで成熟が進み、食べ頃になります。一方、食べ頃のものの場合は、冷蔵または冷凍保存でちょうどいい状態をキープするのがおすすめのようです。買い物で選ぶ際に参考にしてみて下さい。

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