「鼻うがい」とは

「鼻うがい」とは、鼻から液体を吸い込み口や鼻から出すことにより、鼻腔内を洗浄することで、アレルギー性鼻炎や上咽頭炎、風邪の予防、花粉症などに効果があるんです。日本では昔から民間療法として行われ、近年では薄い塩分(0.9パーセント程度)を含むぬるま湯で行うことが推奨されています。最近では「鼻うがい」専用液や専用機器が製薬会社より販売されるなど、一般の方にも広まってきています。

蓄膿症の症状を軽減・改善!

蓄膿症とは、副鼻腔炎と呼ばれ、多くは鼻風邪が長引くことで起こります。細菌やウィルスによって副鼻腔の粘膜に炎症が起こり、細菌などを鼻水と一緒に外に出す力が弱まり、膿が副鼻腔の中に溜まってしまった状態を言います。溜まった鼻水、膿や細菌などが副鼻腔の粘膜を傷つけ炎症を起こし、それが原因で病原体も増えてさらに炎症が治りにくくなる悪循環を作り出すこともあります。

「鼻うがい」をすることで、溜まった鼻水や細菌を外に出すことで、炎症は軽減され、蓄膿症の症状も改善しやすくなるそうです。

花粉症対策に!

花粉などのアレルゲンが身体の中に入るのを防ごうとする防衛本能(免疫システム)が過剰に働くことで花粉症は起こります。

「鼻うがい」をすると、粘膜に付着した花粉や細菌などを洗い流してくれるので、炎症を抑え、粘膜を正常に働かせてくれる効き目が期待できるそうです。

いびきの改善にも!!

睡眠中に鼻が詰まっていると口呼吸になり、口が開いて下あごが下がり、喉の奥に舌が落ちてしまいます。これによって気道が狭くなり、いびきが起こりやすくなるそうです。

「鼻うがい」をすることで、鼻づまりの原因となっている細菌を洗い流し、炎症を抑えることで鼻呼吸がしやすくなると、いびきの改善が期待できるそうです。

「鼻うがい」の方法!

最近では専用液や専用の器具が販売されていますが、ご家庭にあるものでもやり方はあるそうです。

例えば、洗面器を使用する方法で、この場合、洗面器に生理食塩水(2ℓのぬるま湯に大さじ1程度の食塩を入れる)を入れます。洗面器に顔を近づけ、指で片方の鼻を押さえながら、もう片方の鼻から洗浄液を吸い込み、吸った穴から出します。続いて、もう片方の鼻も同様に洗浄しましょう。

意外と簡単にできますが、もちろん注意点も!!激しく行うと粘膜を傷つける恐れがあり、また洗浄機が不潔だと感染症を起こすこともあるんです。「洗った後は強く鼻をかまない」ことと「1日1回を目安」にしましょう。また「鼻うがい」は長期的な解消にはならないので、しっかり治したい場合は、耳鼻咽喉科に相談しましょう。

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