日本のサッカー王国、静岡!なぜ?

静岡県といえば「サッカー」と連想されるなど、静岡は日本のサッカー王国として知られています。では、なぜ静岡でサッカーが盛んなのでしょうか?

実は、静岡県の藤枝が「日本のサッカーの発祥の地」と言われています。野球が全盛期だった大正時代、現在の藤枝東の前身である中学校の校長先生が学校の校技に野球ではなく、「サッカー」を選択したのが始まりなんだそうです。当時、多くの学校が野球を校技として採用していて、「サッカー」を選択する学校は非常に珍しいことだったようです。これは、サッカーがボールとシューズがあればできるのに対し、野球は学生の経済的負担が大きいと考えられての選択だったようです。

サッカー発祥の藤枝市!これに対し静岡市が!!

これにより藤枝市でサッカーが盛んになりましたが、これをきっかけに隣接する静岡市(当時の清水市)が藤枝市に対抗してサッカーに力を入れ始めるようになりました。日本初の少年サッカーチームが誕生し、サッカースポーツ少年団の組織化や選抜チームの誕生などサッカーのエリートを育成や高度化をはかり、小学生リーグの発足や専門的な知識を持った指導者を育てるためのコーチングスクールの開校など土台作りを着々と行ったことで、全国大会で優勝するなどの成果を残し、全国的に「サッカー王国静岡」という名前が広まっていったそうです。

また、静岡県にはバイクや自動車工場がたくさんあることもサッカーが発展した理由と言われています。自動車関連の工場には日系ブラジル人やブラジル人が出稼ぎで働いている方が多かったそうで、そういった方たちが休日になるとサッカーをしていたようです。そして静岡県民が一緒にサッカーをすることによって、サッカーがどんどん広まっていったんです。

あのサッカー漫画も静岡から始まりました!!

私の世代ではサッカーと言えば、漫画「キャプテン翼」を連想する方も多いと思います。「キャプテン翼」は日本のサッカーの歴史を変えたと言われていますが、連載初期は、静岡県が舞台で、架空の南葛市で物語がスタートします。これは、当時から静岡県で少年サッカーが盛んだったからだそうです。

そして静岡からスタートした「キャプテン翼」は、日本のサッカーの歴史を変えたどころか、元フランス代表で現レアルマドリードのジダン監督、アルゼンチン代表で世界トッププレイヤーのメッシ選手などの世界の超一流プレーヤーも虜にするなど、海外にも大きな影響を与えました。

Jリーグでは清水エスパルスとジュビロ磐田が静岡の2大勢力と言えますが、他にも藤枝MYFC、アスルクラロ沼津などのチームがあります。それだけでなく、静岡は多くのプロ選手や日本代表選手も輩出しています。現在では以前ほどの圧倒さはありませんが、日本サッカーの発展に静岡が大きく関わったといっても過言ではないでしょう。

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