変化球を投げてみよう!〜カーブ編〜
変化球の基本ですね
カーブとは?
カーブは比較的遅い球速で投手の利き腕と反対の方向に大きく曲がりながら落ちる変化球です。
日本ではほとんどの投手経験者が最初に投げるか教わる最も基本の変化球とされているほどポピュラーな変化球です。
今回はそのカーブの投げ方と種類についてご説明します。
カーブの投げ方
基本的にはボールの上下か左右に縫い目が来る形から親指を右下の縫い目、人差し指を左上の縫い目のすぐ上、中指もすぐ斜め左下に置き、手首を深く曲げて、リリースの際には指先で弾くように回転を与えるか抜いて投げます。
大きく曲がるカーブは球速を殺しつつ強い回転をかける必要がある事から習得が困難とされる場合もある。
カーブの種類
【スローカーブ】
カーブの中でも特に球速が遅く、なおかつ大きく曲がる物をスローカーブと称しています。80~90km/h程度のスローカーブを投げる投手もおり、速球との球速差が40~50km/h以上になる事もあります。
打者から見れば速球との球速差が大きくてタイミングを合わせにくく、上から落ちて来るような軌道でストライクゾーンに入って来るためミートしにくいのです。
直球が速いほど球速差が大きく効果的なため、金田正一、堀内恒夫、今中慎二などの速球派投手が得意としていました。逆に星野伸之、石川雅規、山本昌など直球の遅い投手が緩急をつける目的で多投するケースもありました。
【パワーカーブ・スパイクカーブ】
スローカーブとは逆にカーブとしては速い球速で、鋭く大きく曲がる物をメジャーリーグではパワーカーブ やスパイクカーブ と呼んでいました。日本では高速カーブ、ハードカーブとも呼ばれる。タイミングを外す目的で投げる事が多い通常のカーブとは異なり、打者が頭で予測する以上の変化をすることで空振りを狙います。
日本人選手では沢村栄治、外木場義郎、ダルビッシュ有などが有名です。メジャーリーグではペドロ・マルティネス、A.J.バーネット、デビッド・プライス、トニー・バーネットなどが有名である。
【ドロップカーブ】
ドロップカーブは、カーブの中でもトップスピン成分が多く水平方向よりも垂直方向に大きく変化する物を指す。日本では単にドロップ、または縦のカーブ、アメリカでは12to6(トゥウェルブ・トゥ・シックス)カーブと呼ぶ事があるります
元々はカーブと別の変化球として扱われていましたが、変化・投法の類似点からカーブの1種とみなされるようになっています。
球速や変化量を調節しやすいことから、球種の少ない時代はほぼ全てのオーバースロー投手が投げていたと言って良いほど多用され、日本ではフォークボールが普及する以前はドロップが落ちる球の代表だった。打者の視線を上下させて目測を狂わすのに効果的で、日本では沢村栄治や金田正一、堀内恒夫、権藤博、金子千尋、武田翔太などが、MLBではサイ・ヤングやサンディー・コーファックス、ノーラン・ライアン、ボブ・ギブソン、クレイトン・カーショウ、アダム・ウェインライトなどが有名です。
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