トマト

トマトは南米ペルーが原産のナス科の野菜です。
16世紀にイタリアに渡って、ソースの材料として使われるようになり、ヨーロッパ各地に広まりました。
日本にも江戸時代にはすでに入っていましたが、当初は実の鑑賞用とするのが目的でしたが、食用として用いられるようになったのは明治以降のことです。
昭和になると誰もがトマトを食べるようになり、生産量が増え品種もさまざまなものが登場するようになりました。
和名も、はじめは唐柿。それが珊瑚樹なすとなり、赤なすへと変わりました。
品種には薄赤く(黄色く)熟す桃色トマトと、まっ赤に熟す赤色トマトがあります。
従来日本で食べられていたのは桃色トマトで、赤色トマトのほうは、主にケチャップや缶詰など加工品用に利用されていました。
近年では、赤色トマトも生食用として人気が高まっています。
赤色トマトは、桃色にくらべると皮がかたく、果肉が練密で甘みも強いのが特徴です。
トマトは一年を通じて出回っていますが、旬はやはり夏です。

トマトの栄養成分

トマトにはリコピンという成分が含まれています。
このリコピンは、天然色素であるカロテノイドの一種です。トマトに多く含まれるリコピンはビタミンEの100倍もの抗酸化力を持ち美容やダイエット、悪玉と言われるLDLコレステロールの酸化を抑えるなど健康維持に効果があると人気が高まっています。

リコピンの健康効果

リコピンの持つ抗酸化作用によって悪玉(LDL)コレステロールの酸化を抑えることがわかっています。血液中のコレステロールが酸化すると血流障害となる血栓が作られやすくなり、血流が悪くなり、様々な病気や体温低下による免疫力低下などを起こしやすくなります。
リコピンが活性酸素を除去するためこの酸化を抑えられ、血流改善効果があると考えられています。
血流が改善されることで代謝が活発になり、脂肪が付きにくい体になり肥満予防にも効果があります。
また、この抗酸化効果は、体内の過剰な活性酸素が起因となる動脈硬化、高血圧、糖尿病などの生活習慣病の予防や改善にも効果があると言われています。
さらに、リコピンの抗酸化力は、美肌への効果でも注目されています。
肌に紫外線が当たると活性酸素が発生して、シミやシワ、たるみといったお肌のトラブルを発生させます。
リコピンの抗酸化力は、活性酸素からお肌を守る美肌効果や、シミの元のメラニン生成の原因となるチロシナーゼの働きを阻害して美白効果に期待できます。

その他の栄養成分

・クエン酸
トマトの酸っぱさの元になっているのがクエン酸です。
レモンなどにも含まれていて、疲れを取る効果が期待できるので、
体力を消耗した時や夏バテなど、疲労回復が必要な時に役に立ちます。

・ケルセチン
ケルセチンは、トマトの皮部分に多い栄養で、血管を強化する効果が期待できます。
この効果によって、動脈硬化の予防など、血管の病気を防ぐことができます。

・食物繊維
トマトの栄養として、
メインのひとつと言えるのがこの食物繊維です。
多くの野菜に含まれている栄養で整腸作用が高いそうです。
便秘を解消したり、コレステロール値を下げるなど
ダイエット面への効果が期待できます。

・カリウム
カリウムは、体内に溜まった余分な塩分や水分を排出する効果があります。
そのため、トマトを食べることで、むくみの解消や血圧の上昇抑制
といった効果が期待できます。
現代人は食事で塩分を多く摂りがちなのでカリウムをしっかり摂取することは重要です。

・グルタミン酸
グルタミン酸は、内臓脂肪を溜まりづらくするので
ダイエットに効果の高い栄養です。
またダイエット効果以外にも、お肌への保湿効果も期待できるため
摂取することで、美肌効果も得られます。
痩せながら、お肌もキレイになるという、より美しくなりたい女性にとって
これ以上ないほど、素晴らしい栄養だそうです。

正直、わたくしトマトが苦手です。ですが、これだけの栄養や、体への効果が
ここまであるので、これは苦手を克服して健康を手に入れたいですね。
早速八百屋さんへ行ってトマトを食べようと思います。

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