運動後の一杯!至福のひと時のはずが・・・
運動後はキンキンに冷えたビールをグイッといきたいですよね。
運動した後は、ついつい冷たいビールをグイッと飲み干したくなりますよね。
よく、「これからビール飲みから喉が渇いていても水飲んだらビールが不味くなるから水は我慢」という人を見かけます。確かに、ビールといえば喉越しを楽しむ飲み物の代表格で、何と言っても一口目が最高の至福のひと時といった感じなので、この意見はわからないでもありますが、実は非常に危険なことをやっているんですよ。
運動後のアルコール摂取
心拍数が上がっている状態だと酔いが早くまわることが考えられますし、心臓にも負担がかかります。さらに、激しい運動直後の飲酒は、筋肉の疲労回復が遅れる可能性があります。
また運動後の脱水状態でアルコールを摂ると、軽度の脱水でも、頭痛やめまい、失神、渇き、顔面蒼白、震え、筋肉の痙攣など、様々な不快な症状を引き起こす原因となってしまいます。その他、神経過敏や身体能力、認知や感情の機能にも重大な影響を及ぼす可能性があるといわれています。体が正しく機能するには電解質が体内で適正なバランスを保っていないとならないということですね。
食用増進効果も栄養補給に弊害も
食用増進効果もあるため、運動し消費したカロリー以上のカロリーを摂取する傾向にあるようです。またアルコールは、ビタミンB1やB12、葉酸、亜鉛といった、重要なビタミン・ミネラルの吸収を妨げます。
ビタミンB1は、赤血球の主成分であるヘモグロビンの形成や、炭水化物、タンパク質および脂肪の代謝に関与し、ビタミンB12は、健康な赤血球を作り、神経細胞を維持するのに不可欠で、葉酸は、新しい細胞の形成に関与する補酵素、そして亜鉛は、エネルギー代謝に不可欠で、亜鉛の欠乏は持久力の低下に繋がります。
一生懸命運動したにも関わらず、このような弊害が起きてしまうということは、運動後のアルコールとも付き合い方を再認識しないとならないということですね。
筋肉合成の妨げ
運動して筋肉をつけるためには、筋トレした日のアルコールは避けたほうがよさそうです。成長ホルモンは、筋肉の合成と修復プロセスの一部も担っていますが、その分泌が妨げられることで、筋肉の損傷やケガの回復が妨害されるだけではなく、筋肉の増強も妨げられてしまうようです。せっかくトレーニングをしても、アルコールでその効果が打ち消されてしまうなんて、なんてもったいない行動を取っているのでしょう!ということになりますね。
キンキンに冷えたビールをグイッといきたいところですが、体のことを思うと我慢も必要ということなのでしょう。ちなみに、飲酒後すぐに入浴や運動をすることは体にとって良くありません。たくさん汗をかいた分だけアルコールが汗として排出されるわけではなく、逆に脱水症状を引き起こす可能性があります。サウナに入ることや入浴も、心臓に負担がかかりますし、血圧も急に高まるので危険です。酔った状態での運動も、注意力が低下しているため怪我のもとになりますのでやめましょうね。
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