アクティブレストとは

アクティブレストとは日本語で「積極的休養」と呼ばれ、積極的にカラダを動かすことによって疲労回復効果を高める方法です。

カラダを動かすと、さらに疲れると思う人がいるかもしれませんが、運動などでカラダを動かすと、血行がよくなって疲労物質の排出が促され、疲労回復の効果が高まるそうです。

実際にプロアスリートも試合翌日を完全休養とはせず、軽い運動・練習(アクティブレスト)をとり入れ、その翌日に完全休養をすることも少なくないようです。

逆に、カラダを動かさずに休息する方法を「パッシブレスト(消極的休養)」と呼びます。睡眠をとったり、家でゆっくりするなどの疲労回復方法は、このパッシブレストになります。

ストレッチ

疲労が溜まっているときは、筋肉の張りが強く関節の可動域が狭くなったり、筋肉の張りによる違和感や疲労感、痛みなどが現れたりします。ストレッチを行うことで縮まった筋肉を伸ばし、それにより血行がよくなることで、関節の可動域や筋肉のハリを改善する効果が期待できます。

ウォーキングやジョギングなどの有酸素運動

ウォーキングやジョギングなどの有酸素運動も疲労回復に効果的です。また、一定のリズムで動作を繰り返す有酸素運動は、幸福ホルモンとも呼ばれる「セロトニン」の分泌を促します。

このセロトニンは精神の安定をつかさどって気分を高揚させる働きを持ち、不足すると精神状態が不安定になります。怒りっぽくなったりうつ病のような症状を引き起こすだけでなく、不眠や過食などカラダにとって悪影響を及ぼすことが知られているのです。有酸素運動は、心身の疲労を回復するために効果的な方法と言えます。

運動に乗り気でなければ、ショッピングなどで外を歩く、散歩するくらいの運動でもアクティブレストの効果は期待できます。

お風呂に入る

入浴は、水圧・温熱・浮力の効果を活用することで疲労回復を促します。ぬるめの温度のお風呂にゆっくり浸かることで、心身ともにリラックスすることができるでしょう。

疲労感が強い場合は、冷たい水と交互に入る交代浴も効果的です。運動後は、シャワーで済ませる人が多いかもしれません。しかし疲労回復のためにも、しっかり入浴することをオススメします。

日常生活の疲れにもアクティブレスト

アクティブレストは、運動後の疲労回復だけが目的ではありません。日常生活での疲れを感じたときも効果的です。たとえばデスクワーク。デスクワークの人は日頃からカラダを動かす機会が少ないため、筋肉の緊張が強く関節の可動域が狭くなりがちです。

そんな人は、ゆっくりカラダを休めても疲労感の回復にはつながりません。ストレッチなどを行ってカラダを動かす方が、よほど疲労回復効果が高いのです。もちろんデスクワークの人だけでなく、肉体労働の人も同様です。

忙しい現代、勉強や仕事、もしくは競技スポーツなどでは、知らず知らずのうちにカラダに疲労が蓄積していきます。重要なのは、疲れが溜まって痛みが出たときの対処ではなく、疲れを溜めないように日頃からアクティブレストを行い、こまめに疲労回復しましょう。アクティブレストを日常生活の中にとり入れ、コンディション管理に役立てましょう。

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