筋膜とは

筋膜とは、筋肉に覆い全身を繋いでいる膜のことを指します。筋肉の構成は、筋繊維と筋膜による集合体を筋肉と呼ばれており、その筋膜は筋肉と筋肉を連続して繋がる役目を果たす役割も持ち、また骨や靭帯とも密接な関係にあります。その筋膜の活動力が弱いと、運動動作がスムーズに行えなくなったり、違和感や痛みとも深いつながりになります。筋活動は筋肉自体が収縮することを指しますが、筋膜はそれ自体が自ら活動するということはありません。
つまり運動不足な人は筋活動が少なくて筋膜の収縮が行われないので、そのまま硬くなってしまいます。もっと言えば、生まれつきカラダに柔軟性があるからといっても筋膜が硬くなってしまっていれば、体の動作がスムーズとは言えないという事ですね。

筋膜をほぐしてみましょう

筋膜リリース≠ストレッチ

筋膜リリースとストレッチは違います。
硬くなった筋膜を伸ばすには、単純に思えばストレッチ(柔軟)をすれば良いと思いがちの人もいると思いますが、実は全くの別物です。
ストレッチとは、単純に筋肉を伸ばすということです。しかし残念な事に、入念にストレッチをしても筋肉は伸びたまま硬くなってしまいます。。また筋膜も同じように伸びた状態で硬くなってしまっています。そこで更にストレッチをして伸ばそうにも、伸びた筋肉には効果なしという事になります。筋膜は、筋肉と筋肉の繋がでお互いの運動連鎖を助ける役目を果たす役割もあるので、筋膜が固まれば、いくら筋繊維が伸びていても可動域は向上しないという事になるのです。
それでは、筋膜をリリースするにはどのようにすれば良いでしょうか?
身近な道具を使うとなればテニスボールも一つとしてあげられます。何故、テニスボールかというと、筋膜が凝り固まっている箇所にダイレクトにアプローチが出来ることと、程よいクッション性があるため、筋膜を傷付けないという事です。
今は筋膜をリリースするための道具も販売されています。
GRIDローラ(上写真)と言います。マッサージセラピストの手技を再現した特殊構造の物もあれば、簡易的な安い商品もあります。

どんな効果が期待出来る?

さて、それでは筋膜リリースをする事によりどんな効果が期待出来るのでしょうか?
という事で、下記にまとめてみました。
・ストレッチ効果もあるので、リンパの流れや血流量の向上に期待
・関節可動域の向上に期待
・運動パフォーマンス、動作の向上に期待
・疲労回復の向上に期待
・怪我防止の向上に期待
・トレーニングの向上に期待
・肩こり腰痛予防の効果に期待
などなど、筋膜は動作自体に深い繋がりを持っていることがわかります。

柔軟性アップの味方

筋膜をほぐしても、ベースが硬ければ怪我にもつながりますよね。
上記写真はウェーブストレッチリングというストレッチ器具で、この形状は人間の骨盤・肋骨・足底の様々なアーチをイメージし設計されており、体の各部位にフィットする安全な設計なので、どなたにでも、簡単に効果的なのストレッチをサポートしてくれる器具です。
使い方は、両手で持って両腕の上腕三頭筋や三角筋を伸ばしたり、手を差し込んで、手を上に持ち上げれば前鋸筋、広背筋のストレッチとなったり、足に引っ掛けて手でリングを手前に引っ張れば、下腿三頭筋やハムストリングなどのストレッチにつながります。
器具なしで柔軟となると限界もあり、もう少し伸ばしたいけどカラダにリミッターがかかってしまい、それ以上いかなかったり、伸ばしたい箇所に手が届かなかったりなどの経験をお持ちの方も多いはずです。そんな時は、このウェーブストレッチリングを上手に活用すると良いと思います。
ウェーブストレッチリングには、柔軟機能だけではなく、各部位の指圧効果も期待出来ます。形状がウェーブになっていることもあり、仰向けになり腰にウェーブストレッチリングを置けば、腰も伸びて腰も指圧をうけているかのような気持ち良い感覚にもなります。また、ウェーブストレッチリングを筋肉に擦り付けて筋膜リリースにも使えます。
素材はプラスチック製と木製の2種類がありますが、主流はプラスチック製かと思います。
お値段は約4,000円前後でご購入頂けます。柔軟性に乏しいかたは一度お試しください。

まとめ

体の柔軟性は、運動をする上でとても重要ですが、それ以上に、運動をするために、その部位が持つ本来の動き自体をスムーズに動かせるために可動域広げるストレッチも重要というのがよくわかりました。
肩凝り腰痛も、筋膜が固まる事によって血流が悪くなることからも起こり得るというのもわかりました。
健康の秘訣は運動と栄養、そして睡眠。どれも重要な事ですが、今回は運動をより効果的に行える術を知ったような、そんな気がします。

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