豚肉の栄養素ビタミンB1

豚肉にはビタミンB1がとても豊富に含まれていて、牛肉の10倍も多く含まれています。
特に豚ヒレ肉は含有量が多く、150g食べると1日の必要量をクリアできるほどです。
糖質の代謝を促し、脳も身体も元気に活性化させる役割を果たしているのがビタミンB1です。特にお酒をよく飲み、お菓子や白米を多く食べるなど糖質の摂取が多い人は意識して摂りたい栄養素の一つです。

また運動をしたり、頭を使ったりすると疲労物質である乳酸が増えて疲れを感じやすくなります。新陳代謝を促し、乳酸をスムーズに排出するためにもビタミンB1の働きは重要になってきます。

ただ多量に食べては逆効果

疲労回復に効果があるから、と豚肉を多量に食べれば元気になると思って食べ過ぎると逆効果になってしまいます。たくさん食べると今度はピルビン酸という疲れの元となる物質が増えて、体内に乳酸が貯まりやすくなってしまいます。
疲労を回復しようと豚肉を食べたのに、かえって疲れがたまってしまうことにもなりかねません。

効果的な豚肉の食べ方

この問題を解決してくれるのが「クエン酸」です。クエン酸は豚肉を多量に食べて発生するピルビン酸を、クエン酸に変える働きがあります。クエン酸は乳酸を分解して体外への排出を促す役割もあり、豚肉との相乗効果でエネルギー増加、疲労回復につながります。
クエン酸はかんきつ類の果物(レモン、オレンジ、ミカン、グレープフルーツなど)や梅、トマト、お酢などに多く含まれています。トンカツにレモン汁をかけたり豚しゃぶにポン酢を付けたりするのは、理にかなった食べ方です。
またトマトソースや梅肉も豚肉料理には相性の良い食材です。
・豚肉をトマトソースで食べる
・梅肉を豚肉で巻いて焼く。
一方、豚肉と一緒に調理しなくても、クエン酸の含まれる飲食物を献立に組み合わせるだけでも良いです。
・サラダにお酢のドレッシングをかける
・食事の最初にかんきつ系の果物を食べる
・お酢のドリンクを飲む
・梅干しを食事に添える
豚肉はこれらの食べ物と一緒に食べると、疲労回復効果が高まります。
「豚肉を食べるときにはクエン酸」と意識すれば、今まで以上に疲れ知らずの毎日が過ごせると思いますよ。

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