みなさんは肩甲骨の重要性をご存知でしょうか?普段はあまり気にかける事のない肩甲骨ですが、一体どんな効果があるのでしょうか。今回はそんな肩甲骨について少しですが紹介したいと思います。

運動機能の向上

上肢の運動のサポート

•肩甲上腕リズム:肩関節(肩甲上腕関節)の運動と肩甲骨の動きは連動しており、これを「肩甲上腕リズム」と呼びます。このリズムにより、肩関節の広範な可動域が実現されます。
•多様な動き:肩甲骨の動きには、上昇(上方回旋)、下降(下方回旋)、内転(内側移動)、外転(外側移動)、前傾(前方傾斜)、後傾(後方傾斜)などがあります。これらの動きが組み合わさることで、複雑で多様な上肢の動作が可能になります。

姿勢の維持

良好な姿勢の維持

•肩甲骨の位置の重要性:肩甲骨が正しい位置にあることは、良い姿勢を保つために非常に重要です。肩甲骨が前方に出たり、上方に引き上げられたりすると、姿勢が悪化しやすくなります。
•姿勢改善エクササイズ:肩甲骨の位置を正しく保つためのエクササイズには、ローイング(背中を引く動作)、シュラッグ(肩をすくめる動作)、胸を開くストレッチなどがあります。

力の伝達

効率的な力の伝達

•動力の伝達経路:肩甲骨は、腕や手に伝わる力の中継点として機能します。特にスポーツや力仕事において、肩甲骨が安定していることは力の効率的な伝達に不可欠です。
•筋肉の連携:肩甲骨周辺の筋肉(ローテーターカフ、僧帽筋、菱形筋、広背筋など)が協調して働くことで、動作がスムーズで力強くなります。

怪我の予防

肩甲骨の動きと怪我の関係

•インピンジメント症候群の予防:肩甲骨の不適切な動きは、肩関節のスペースを狭くし、インピンジメント症候群の原因となります。これを予防するためには、肩甲骨の適切な動きを維持することが重要です。
•肩関節の安定性:肩甲骨が適切に機能することで、肩関節が安定し、脱臼や捻挫のリスクが減少します。特に肩甲骨の内転(内側への引き寄せ)や下方回旋(下方向への回転)が重要です。

トレーニングとストレッチ

肩甲骨のトレーニング方法

•ローイング(Rowing):ラットプルダウンやケーブルロウなど、背中を引く動作で肩甲骨周辺の筋肉を強化します。
•シュラッグ(Shrug):ダンベルやバーベルを使って肩をすくめる動作を行い、僧帽筋を鍛えます。
•プッシュアッププラス(Push-up Plus):通常のプッシュアップに加え、肩甲骨を前方に押し出す動作を取り入れることで、前鋸筋(ぜんきょきん)を強化します。

肩甲骨のストレッチ方法

•ドアフレームストレッチ:ドアフレームに手をかけて胸を開き、肩甲骨を寄せることで、胸と肩甲骨周辺のストレッチを行います。
•キャットカウストレッチ:四つん這いの姿勢から、背中を丸めたり反らしたりして肩甲骨周辺の柔軟性を高めます。
•肩甲骨の内転ストレッチ:タオルやバンドを使って肩甲骨を内側に引き寄せる動作を行い、肩甲骨周辺の筋肉を伸ばします。

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