近年のプロスポーツでは、データの収集・分析を元にして戦略を考えることが当たり前となっています。試合に関わる様々なデータを収集・分析し、監督やコーチ、選手などが求めている数値をわかりやすく伝えるのが、スポーツアナリストという職業の役割です。

野球で言うなら、たとえば、ある選手は「低めのボールの打率が非常に高く、高めのボールを空振りしやすい傾向がある」といった具合に、選手のデータを数字で表します。他にも、データアナリスト、アナリストなど様々な呼び方があります。また、スポーツごとに、野球アナリスト、サッカーアナリスト、バスケアナリストなどと呼ぶこともあるそうです。

監督やコーチの直感だけでなく、データという実績を考慮することでよりよい戦略にできる可能性があります。スポーツアナリストの仕事はチームを向上させるのにとても重要だと言えます。

スポーツアナリストになるのに、必要な資格はないようですが、応募条件に「大学院、大学、短期大学、専修・各種学校卒以上」が挙げられていることが多いようです。

大学の時からスポーツアナリストとしての知識や経験を積んでおく必要はありそうです。スポーツの学科がある大学の中には、スポーツアナリスト科があったり、スポーツアナリストの授業があったりする大学があるようです。また、部活でスポーツアナリスト活動をしてみるのもいいですね。

また近年、スポーツのデータ分析会社が増えてきていて、会社によってはチームや個人選手とサポート契約を結んでいることもあります。そういった会社に属することで、チームに所属しなくても、現場のスポーツアナリストとしてサポートできる可能性があります。

もちろん、プロチームもスポーツアナリストを募集していることもあります。スポーツのデータ分析会社は様々なスポーツを取り扱っているのに対し、プロチーム専属のスポーツアナリストは特定のスポーツに絞って活動します。好きなチームのスポーツアナリストになることができれば、選手のパフォーマンスを間近で見ることができたり、チームの戦略を考えるのに関われる可能性もあります。