賢い水分補給のポイント
補給もやみくもではダメですね。
水分をどのくらいの量をどのように摂ればよいのか、効果的な水分摂取について紹介する。また、「清涼飲料水」や「水分の摂り過ぎ」など、水分を補給する際の注意点についてもあわせて紹介。
どのくらいの量も飲むのがベストか
1日に人間の体から出る水分は、尿が約1,000~1,500ml、便が約900ml、生理的に失われるものが約100ml。合計、2,000~2,500mlもの水分が失われている。一方、食事から摂取する水分は約1,000ml、体内での代謝水が約200mlだということを考えると、飲料水として必要なのは1日約800~1,300mlになる。「ちょっと汗をかいたな」というときは、約1,800mlの水分を摂るように心がけよう。
ただし、腎機能や心機能に異常があって水分を制限されている人は、医師の診断に従うように。
飲む「水分」にも注意
最近では、ペットボトルや缶入りの飲み物の種類は豊富だ。どれを選んで飲もうかと迷ってしまう。「清涼飲料水なら体によさそうだからよいのでは」とも思うが、決してそうとは言いきれない。
そもそも清涼飲料水とは、「乳酸菌飲料、及び乳製品を除き、酒精分1容量パーセント未満を含有する飲料」と食品衛生法で定められており、炭酸飲料や果汁飲料、コーヒー飲料、茶系飲料、ミネラルウォーター、ニアウォーターなどがこれに当たる。特にニアウォーターは、水にミネラルやビタミンを加えた限りなく水に近い飲み物。水分の補給とともに栄養素も補給でき、なかには「カロリーオフ」というのもあるため、人気を集めている。
しかし、清涼飲料水には、糖分が多く含まれているものもたくさんあるのだ。
水分を摂取するときには、原材料名などをチェックして、糖分が多すぎないかを確認しよう。ちなみに、糖分は体重1kgあたり1日1g程度に抑えるのが望ましいと言われている。料理やお菓子にも糖分は含まれているので、その分を差し引いて清涼飲料水を選ぼう。
どうやって飲むのがベスト?
1日1リットルの水を飲むといっても、一度にがぶ飲みしてしまっては意味がない。たくさん飲むと、喉の渇きは癒されるが、過剰の水が胃に負担をかけ、胃液を薄めてしまう。そのため消化不良を起こし、よけいにばててしまうのだ。
飲むなら、1回200ml程度を何度かに分けて摂取すること。
1日のサイクルとしては、朝目覚めたとき、午前10時と午後3時のおやつのとき、入浴前後、寝る前などにコップ1杯ずつの水を飲むこと。これ以外に1日3回の食事のときにも1杯ずつ飲めば、1日1,600ml程度の水分が補給できる。
こまめな水分補給が健康のカギを握っているのだ。
関連するまとめ
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