フォーメーション「3-4-3」とは

3-4-3システムはディフェンダー3枚、ミッドフィルダー4枚、フォワード3枚の3列がフラットに並ぶ布陣が基本型となっているサッカーフォーメーションで、攻撃陣に能力の高い選手を揃えるチームにとっては最強のサッカー戦術になりえます。

3-4-3フラット

3-4-3フラットは3-4-3システムの基本型で、ディフェンス能力に優れた3人を最終ラインに、ミッドフィルダー4枚はフラットに配置、攻撃能力の高いフォワード3枚を配置するフォーメーションです。

ミッドフィルダーの4枚はフラットに並びますが、中央2人はセンターハーフ、両サイドはサイドハーフの役割を担います。攻撃は両ウイング、両サイドハーフによるサイドアタック、センターフォワードとセンターハーフによるセンターアタックとバリエーション豊富なサッカー戦術が特徴です。

ディフェンダーが3人と枚数が少ないため、現代主流の3トップで攻撃してくる相手チームには相性はあまりよくないフォーメーションと言えます。

3-4-3は攻撃陣の枚数が多く、理論的に前線の両ウイングと中盤の両サイドハーフによる縦への突破など、前線に人数を増やしていることで多彩な攻撃が可能なフォーメーションになっています。また、ボールを奪われたら高い位置からハイプレスを仕掛けることができるフォーメーションで、ショートカウンターに向いています。

しかしディフェンスが3枚と少ないことから、サイドを突破されると危険な状況になってしまうことから、4-4-2のフォーメーションを採用してくる相手には相性がよくありません。
豊富な運動量で現代主流のハイプレスを仕掛けることができ、ショートカウンターを得意とするチームにとっては最強のフォーメーションです。

3-4-3ダイヤモンド

3-4-3ダイヤモンドシステムは、中盤の4人をオフェンシブハーフ1枚、ボランチ1枚、サイドハーフ2枚という布陣です。

1974年ワールドカップ西ドイツ大会でオランダ代表監督のリヌス・ミケルスが、ヨハン・クライフを中心にしたトータルフットボールを世界に知らしめたサッカーシステムでも有名です。
このトータルフットボールが現代でも取り入れらているトータルフットボール、ポゼッションサッカーの原点です。現代ではハイプレスなども加わり、様々な変化を遂げています。

両ウイングによるサイドアタック、センターフォワードとオフェンシブハーフによるセンターアタックと攻撃のバリエーションは豊富で攻撃力で言えば最強なサッカーフォーメーションです。3-4-3フラットと違いセンターハーフの2枚をオフェンシブハーフとボランチに分けているため、攻撃と守備の切り替えが非常にスムーズになる点がこのフォーメーションの特徴です。

3-4-3ダイヤモンドのメリットは何と言っても攻撃力です。逆にディエンス時には枚数が少ないことが懸念材料です。

最終ラインは3枚と少なく、最終ラインの前列は1枚しかいないので、カウンターサッカーを仕掛けられたり、サイドを突破されたら危険な状況に陥ります。そのため、カウンターサッカーを展開してくる相手には相性がよくないシステムの一つです。
ポゼッションサッカーを主体としているチームでは現代でも取り入れられている戦術です。

3-2-2-3

3-2-2-3システムは中盤4人をオフェンシブハーフ2枚、ボランチ2枚と攻撃守備に役割を分担して明確にした布陣です。

3-2-2-3の最大の特徴はフォワードが3人、オフェンシブハーフが2人の計5人と、人数では有利な状況を生み出せる点です。攻撃技術に優れた選手を配置することで確実に得点を狙うことができる最強布陣に成りえる戦術です。
攻撃的サッカーを展開する現代では特にヨーロッパで多く取り入れられています。
3-2-2-3のメリット・デメリットの解説
3-2-2-3という布陣のメリットは攻撃に枚数を増やすこと、特にセンターアタックによって得点チャンスを多く作り出すことにあります。

逆にデメリットは、守備陣の枚数の少なさによる相手カウンターサッカーに対する対応が遅れることです。更にディフェンスが3枚のため、サイドを崩されると危険な状況に陥ります。そのため、サイドをえぐるようなカウンターサッカーを展開してくる相手チームに対してはあまり相性がよくないシステムの一つです。

3-3-1-3

3-3-1-3は中盤4人のうち3人を下がりめなボランチに配し、1人をオフェンシブハーフに置く布陣です。

3-3-1-3は中盤のミッドフィルダーをディフェンシブに配置した守備的な布陣です。攻撃は両ウイングのサイドアタック、センターフォワードとオフェンシブハーフのセンターアタックとバリエーションは豊富で、ボランチの3枚は攻撃のサポートに回ります。

ディフェンスはボランチが3枚いることで中盤は安定し、相手のサイド攻撃に対してはボランチの両サイドが対応します。サイドアタックが主流の現代サッカーでは有効なフォーメーションです。

3-3-1-3のメリットは攻撃の厚みと、中盤守備の安定にあります。しかしサイドアタックは両ウイング頼みになり、ここを抑えられると攻撃が停滞し、守備ではサイドを突かれるとボランチの両サイドが下がり5バックという状況が続くことになり、オフェンスとディフェンスが完全に分断される危険があります。

両ウイングにスピード、ボールコントロール技術に優れた選手を配置することで最強のフォーメーションになります。

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