サッカー日本代表、ワールドカップの歴代戦績
W杯に7大会連続7度目の出場となるサッカー日本代表。
これまでの6大会を振り返ってみましょう。
1998年フランス大会
初のW杯出場権獲得を逃したドーハの悲劇から4年、岡田武史監督のもと日本はフランス大会の出場権を獲得し、初のW杯出場を決めました。
グループステージ初戦で、いきなり強豪アルゼンチンと対戦して0‐1で敗れると、第2戦でもクロアチアに黒星。グループステージ最終戦となるジャマイカ戦では、中山雅史のゴールでW杯初得点を挙げたものの1-2で敗れました。結果は3戦3敗。日本は世界の壁の高さを痛感し、W杯を後にすることになりました。
2002年日韓大会
新指揮官にフランス人のフィリップ・トルシエを迎えた2002年大会は、日本と韓国の共同開催となったため、日本は開催国枠でW杯に出場したため、予選は免除でした。自国開催ということもあり、日本列島を熱狂に巻き込んだ日韓大会は、代表チームもそのホームの利を活かし、初の決勝トーナメント進出を決めることが出来ました。
グループステージ初戦のベルギー戦では、鈴木隆行と稲本潤一の得点で2‐2のドローで、W杯初の勝点を獲得。続く2戦目ではロシア相手にW杯初勝利を挙げ、3戦目のチュニジア戦も2-0で勝利しました。
日本は2勝1分の勝点7でGS首位通過すると、ラウンド16ではトルコと対戦。日本はミスから与えたコーナーキックで先制点を許すも、その後同点に追い付くべく、果敢にゴールに迫る。しかし最後まで得点を奪うことができず、結局そのまま0-1で敗れ、惜しくもベスト16敗退となりました。
2006年ドイツ大会
日韓大会後、日本はジーコを監督に招聘。中田英寿をはじめ、中村俊輔や小野伸二、高原直泰らを中心にメンバーを構成し、ジーコ体制は発足当初から好調ぶりを見せていました。
AFCアジア杯優勝のほか、W杯アジア最終予選では5勝1敗で1位通過を決めると、時差の関係もあり本大会出場権獲得第1号(開催国を除く)となりました。W杯直前の強化試合でも、強豪ドイツ相手に2-2で引き分けるなど結果を出し、本大会での躍進が期待されていました。
グループステージ初戦ではオーストラリアと対戦。中村俊輔のゴールで幸先良く先制するも、暑さで消耗した後半に足が止まり、わずか6分間で3失点という痛恨の逆転負けで大事な初戦を落とす。
第2戦のクロアチア戦はスコアレスドローで臨んだグループステージ最終戦はディフェンディングチャンピオンのブラジル戦。玉田圭司のゴールで日本が先制するも、その後、ブラジルの強力な攻撃陣が牙を剥き1-4の逆転負け。1分2敗でGS敗退に終わりました。
2010年南アフリカ大会
ドイツ大会後は、ジェフユナイテッド千葉のイビチャ・オシム監督を新指揮官に招聘。だが2007年11月にオシム監督が脳梗塞を発症し、指揮が困難になり、後任として、岡田武史が1998年以来の再登板を果たしました。
アジア最終予選では順調に勝利を重ね、2大会連続で予選突破第1号になるも、W杯イヤーの2010年に入り、不振に陥る日本。4月のセルビア戦を0‐3で完敗すると、国内最終戦の韓国戦も0‐2で敗れました。さらに本大会前のイングランド戦とコートジボワール戦も敗れ、結局4連敗で南アフリカ入りすることにはなりました。
しかしこの不振を機に守備的にシフトチェンジしたことが功を奏し、グループステージ初戦のカメルーン戦では、1トップに起用された本田圭佑の決勝点で1-0とし白星スタート。この大会準優勝だったオランダとの2戦目には敗れたものの、3戦目のデンマーク戦では再び本田が1ゴール1アシストで勝利に導き、2勝1敗の勝点6でGS2位通過を決めました。
初のベスト8を懸けたラウンド16では、南米のパラグアイと激突。守備を固める日本はパラグアイの攻撃を無失点でしのぐと、延長戦に突入。120分終わってもスコアは動かず、勝負の行方はPK戦に持ち込まれた。PK戦では5人全員が成功したパラグアイに対し、日本は3人目の駒野友一が失敗。準々決勝まであと一歩というところで、大会を去ることとなりました。
2014年ブラジル大会
南アフリカ大会後は、イタリア人指揮官のアルベルト・ザッケローニが監督に就任。本田圭佑や香川真司らのタレントを擁し、攻撃的なスタイルを掲げました。
ザッケローニ監督のもと日本はAFCアジア杯を制し、さらには3大会連続でW杯予選突破第1号となると、2013年11月にヨーロッパで行われた親善試合ではオランダやベルギーと互角以上に渡り合ったほか、W杯直前のテストマッチでは勝利を重ねるなど、本大会に期待の持てる内容でした。
しかしグループステージ初戦となるコートジボワール戦。本田圭佑のゴールで幸先良く先制するも、後半にコートジボワールのエースであるディディエ・ドログバが途中投入されると、交代からわずか2分後に同点に。さらに2分後には勝ち越し弾を許し逆転負けを喫しました。
続くギリシャ戦では前半で相手に退場者が出て数的優位に立ったものの、ギリシャの守備を崩し切れずスコアレスドローに終わると、勝点3が絶対条件となったGS最終戦となるコロンビア戦では、前半を1‐1で折り返したが後半に3失点。1‐4で敗れ、グループステージ敗退となりました。
2018年ロシア大会
ブラジル大会を終えた日本は、メキシコ代表を2度のW杯ベスト16に導いたハビエル・アギーレを監督に招聘。だが過去の八百長疑惑の影響により、AFCアジアカップ後の2015年2月に契約解除。後任にはヴァヒド・ハリルホジッチが就任。ハリルホジッチ監督のもと、日本はW杯アジア最終予選を1位で通過し、2017年8月に出場権を獲得したが、本大会直前の2018年4月にハリルホジッチ監督の解任が決定。この4年間で3人目となる監督には、西野朗が就任しました。
西野体制でW杯に臨んだ日本は、グループステージ初戦でコロンビアと対戦。試合開始早々にPKで先制、さらには相手選手が退場となると、日本は数的優位で試合を運び、2-1で初戦を白星スタート。2戦目でセネガルに2-2で引き分け、3戦目のポーランドには0‐1で敗れたものの、勝ち点4と得失点差でセネガルと並んだものの、フェアプレーポイントの差でグループ2位となり、決勝トーナメント進出を決めました。
ラウンド16の相手は格上のベルギー。日本は後半開始早々に原口元気と乾貴士の得点で2点を先制する。だが65分にベルギーがナセル・シャドリとマルアン・フェライニを投入し、試合の流れが変わる。69分にコーナーキックの流れから失点すると、74分にはフェライニにゴールを許し追いつかれる。その後はベルギーの攻撃を耐え、延長戦に突入かと思われたが、後半アディショナルタイムに、日本のコーナーキックが相手GKティボ・クルトワにキャッチされると、そこからベルギーのカウンターが発動。ケビン・デブライネが持ち上がり右サイドのトーマス・ムニエに渡すと、最後はシャドリに決勝ゴールを奪われた。14秒のラストワンプレーで喫した逆転負け。またしても、ベスト8にはわずかに届きませんでした。
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