
超回復と筋肉痛の関係性
超回復という言葉をご存じですか?
トレーニングする方なら知っておきたい身体の特性です。
超回復はトレーニング効果を高めてくれる
トレーニングの目的には、筋力アップ、筋肥大などありますが、共通することは筋肉を強くするということです。
トレーニングをすることで体が強くなる、筋肥大することは誰でも理解できますが、これには翌日以降に筋肉に起こる「超回復」という特性が関係しているんです。
トレーニング効果は、筋肉を肥大させる効果のことです。筋肥大は、筋肉を大きくすることで、筋肉に一定以上の負荷をかけて、これに適応する結果として筋肥大が起こります。この筋肥大に、超回復は重要な役割を果たしているんです。
超回復とは
筋肉は、トレーニングをして負担がかかると、当日から翌日にかけて筋肉痛や疲労を発生させ、翌日以降に回復していきます。ただ、超回復は、次の日に疲労が抜け、元の状態に回復することではありません。
「超回復」は、運動した日〜翌日の24~48時間程度の休息を取ると、運動当日よりもより強い状態として回復していくことです、この超回復の期間が筋肥大に繋がります。筋肉に繰り返し負荷をかけることで、超回復によってどんどん筋肥大が起き、筋肉が強くなっていくんです。
超回復の過程
超回復は、筋肉の破壊→再生(回復)というサイクルによって起こります。
筋肉の破壊
筋肉とは骨格筋のことを指しています。骨格筋は、身体全体に約400種類以上あると言われ、人間の体重の約42%を占めています。骨格筋は、「筋繊維」という1本1本が細い「タンパク質」の線維が集まり、束になることで作られています。
激しい運動をして筋肉に負荷がかかると、運動当日から筋線維の一部がバラバラになって、血液に流れ出てしまいます。これが筋肉の破壊です。筋肉痛もこの過程で発生します。
この破壊された筋肉は、翌日から回復に転じ、筋肥大や筋力アップに繋がります。このタイミングが超回復の始まりになります。
筋肉の再生
筋肉の破壊は、トレーニングに限らず日々おこなわれているものです。
筋疲労や筋肉痛もその1つで、トレーニングによって筋肉を使ったり、瞬発的に激しい運動をしたりすると、筋肉は疲労し、組織は壊れます。人間には壊れてしまった組織を治そう、より強くしようとする力、超回復の能力が備わっています。
運動当日から次の日、24~48時間の休息を取ることで、筋肉はより激しい運動にも耐えられるように、自力で修復し、筋肥大にも繋がります。
ちなみに超回復に必要とされる休息が当日で終わらず次の日までかかるのは、アミノ酸が筋肉に取り入れられるまでに翌日から翌々日まで、時間で言うと24~48時間程かかるためなんだそうです。
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