サッカーにおける「走行距離」とは

サッカーにおける走行距離とは、選手が1試合あたりに走った距離を測定したものです。運動量の目安となるため、試合の分析や戦術の組み立てに用いられ、選手やチームのパフォーマンス向上に役立てられます。

走行距離と呼ばれてはいるものの、歩いた距離も含まれるので、実際には移動距離のことを指します。

プロサッカー選手の走行距離の1試合平均は約10kmと言われています。多く走る選手の走行距離は12〜13kmで、最高で14km台を記録している選手もいます。

「走行距離」の測り方

走行距離の測り方は後述のようにいくつかあります。

・衛星による測定
・トラッキングカメラによる測定
・スパイクにチップを埋め込んで測定
・インナーに計測デバイスを搭載し測定
・すね当てに機器を埋め込んで測定

近年ではGPS機能を用いた測定が主流となっていますが、時代の流れとともに計測方法も変化してきているようです。

必ずしも「多く走った選手の方がいい」というわけでもない

「多く走った選手の方がいい」と思う方もいらっしゃるかもしれませんが、必ずしもそうではないようです。走る「量」よりも「質」が大事ということです。

例としてよくあげられるのが、アルゼンチン代表のリオネル・メッシ選手があまり走らないことで有名ですね。メッシ選手の平均走行距離は1試合7〜8kmだと言われ、時にはゴールキーパーよりも走らない試合があるんだそうです。

しかし、メッシ選手は世界一の選手と言っても良いほどの実力と実績を持った選手ということは多くの方がご存じかと思います。それほど走行距離は多くないものの、重要なときにはゴールやアシストといった形で確実に結果を残しているということです。

このため、メッシ選手が攻撃に専念できるよう守備ではあまり走らないというチームの戦術があるとも言われています。

走行距離はどれほどチームに貢献したかを表す指標になりますが、走行距離が多くなくともチームに貢献することはできるようです。

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