寝る前のストレッチで快眠

気持ちよく眠りにつくためには、2つの条件があります。ひとつは、自律神経のバランスが整っていること。眠るときには、体をリラックスモードにする「副交感神経」が優位になっていることが必要です。

もうひとつは「深部体温」になります。私たちの体は、内臓のある深部の体温が上がった状態から下がっていくときに、眠気が起こるようになっています。寝る前に、この体温の上下がスムーズに訪れることが必要です。
しかし、現代人はストレスや生活習慣が原因で、気持ちよく眠れるための体のバランスが崩れている人が多いのです。

そこで有効なのが、ストレッチです。夕方以降の、入浴時、就寝前、布団に入ってから3回のタイミングで行うことにより、少しずつリラックスモードに切り替えていくのです。下記にご紹介するストレッチをそれぞれ1分、計3分でできるので、寝る前に取り入れてみてください。

入浴時に、首をもむストレッチ

お風呂で首の後ろをゆるめます。首の後ろは血管が集まっているので、ここを温めてほぐすことで、効率的に血行が良くなり、深部体温も上がることになります。このタイミングで上げておくと、寝るときに下がりやすくなります。コリがほぐれて、リラックスする効果もあります。

①湯船に首を沈めて浸かる。シャワーのときは、シャワーヘッドを固定して、少し熱めのお湯をうなじにあてる。
②親指以外の指を組み、うなじの横のくぼみに親指を当て、手をゆっくり上下に動かして首すじをほぐす。強く行うと逆効果なので、指を優しく動かして。②を1分間ほど行う。

就寝前に、腕回しストレッチ

寝る準備を整えて寝室へ。照明を消したら、腕を回したり伸ばしたりして、体をゆるめます。自律神経をリラックスさせると共に、少し深部体温を上げることで、布団に入ったとき、一気に下がりやすくなります。

①腕を曲げ、脇を開く。体の横にあるひじを上にあげ、そのまま後ろに向かって大きくゆっくりと回していく。肩甲骨を寄せるようなイメージで。
②ひじを体の前まで回して、手を組み、返すようにしながら前方に腕を伸ばす。その後、その腕を頭の上まで持ち上げてぐっと伸ばし、2~3秒キープしてから下ろす。①~②を1分間で5~6回繰り返す。

布団に入って、足首を曲げて深呼吸

最後に、布団に入ってから足首の曲げ伸ばしを行ないます。足の血行を良くすることで熱が放散され、深部体温が下がりやすくなります。また、深呼吸により副交感神経が優位になってリラックス。ほどなくして心地よい眠りが訪れるはずです。

①3秒ほどかけて鼻からゆっくりと息を吸いながら、両足首を手前に起こす。
②口をすぼめ、3~5秒ほどかけて口から息を吐きながら、両足首を元の位置に戻す。このとき、息を吐ききると同時に、ふくらはぎと足首から力を抜く。①~②を1分間で5~6回繰り返す。

寝る前ストレッチの習慣をつけよう

このストレッチを寝る前の習慣にすると、眠りへスイッチが入り、条件反射でさらに眠りやすくなります。出張先や旅行先でも簡単に入眠できるようになるので、ぜひ試してみてください。

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