オリンピックで競歩日本男子がメダル獲得!競歩の過酷なルールとは?
競歩のおもな禁止行為は、ロスト・オブ・コンタクトとベント・ニーの2つです。
はじめに
東京オリンピックでは数々の種目でメダルを獲得していますね。
その中でも競歩でもメダルを獲得しています。
競歩はテレビで見ることはありますが、
どのようなルールなのでしょうか?
今回は競歩について紹介したいと思います。
競歩
競歩とは、陸上トラックや一般道路で決められた距離(大規模国際大会では男子20㎞・50㎞、女子20㎞)を一定の歩き方で歩行し、タイムを競う競技です。競技の発祥には諸説がありますが、ローマ時代に兵隊の訓練として行われていたという有力な説もあり、欧州では人気の高い競技として知られます。
国際大会では陸上トラックではなく道路を歩いて競技を行うことが多く、テレビのスポーツニュースなどで路上のゴールシーンを見たことがある方も多いと思います。
厳しいルール
競歩は6~9名の審判員(主任を含む)がコース上に配置され、禁止行為に対する非常に厳格なルールに則って開催されます。競歩のルールは数ある陸上競技のなかでも、もっとも厳しいものの1つといわれることもあります。
ロス・オブ・コンタクト
競歩では、競技中の選手はつねにどちらかの足を地面に着けていなければなりません。つまりロス・オブ・コンタクトとは「走ってはいけない(ずっと歩いていなければならない)ルール」と考えると良いでしょう。
両足が地面から離れてしまうと「走った」とみなされ、警告を受ける対象となってしまいます。たとえ一流の選手であっても、少しでも速く歩きたいと思うほど、歩行から走行のフォームへ変化してしまいそうになるものです。一瞬でもうっかり走ってしまうと反則になるため、選手たちは十分な注意を払い、ひたすら走らず歩くことに徹する必要があります。
ベント・ニー
歩くとき、前にある脚が地面に付いた瞬間から地面と垂直の位置になるまでは、膝を伸ばした状態で歩かなければなりません。前の脚の接地から垂直となるまでに、膝が伸びていない状態が指摘されると「ベント・ニー」という反則とみなされ、警告を受けてしまいます。
競歩で両足を地面から離してはいけないという決まり事は容易に思い浮かびますが、前に出ている脚の膝を曲げてはいけないというルールはご存じなかった方も多いでしょう。私たちが気を付けて膝を曲げずに歩こうとしても、うっかり気を抜くと簡単に膝が曲がってしまいます。それだけでも、競歩に臨む選手の緊張感が想像できます。
失格も
競歩のおもな禁止行為は、ロスト・オブ・コンタクトとベント・ニーの2つです。審判員からこれらに違反したとみなされた場合は、「イエローパドル」と呼ばれる黄色い円形の札を出されます。イエローパドルは警告の意味で出されるもので、この警告を一人の審判員に一度ずつ受けて改善されないとみなされると「レッドカード」を出されます。イエローパドルは同一の選手に同じ種類を二度示すことはできません。
異なる審判員(主任を除く)3名からレッドカードを合計3枚出された選手がピットレーン(※)に入り、20kmの競歩なら2分、50kmの競歩なら5分待機した後に競技を再開できます。4枚目の警告を受ければ失格となります。
※ピットレーンとは、レッドカードを3枚出された選手がコース上に設置された場所で距離に応じて一定の時間とどまらなければならない場所です。
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