保存食として誕生した「梅干し」

梅は中国から日本に伝わってきましたが、「梅干し」は日本で誕生したと考えられています。解熱や腹痛の薬として重宝されていた中国同様、日本でも薬としての役割が強かったのですが、梅干しの原型であるウメの塩漬けが平安中期頃に保存食として登場し、殺菌作用があり保存も効くことから、戦の際の陣中食として広まり、時代の流れとともに庶民の食生活へ浸透していきました。

梅の小さな果実の中には、カルシウム、鉄、リンなど体に必要なミネラルが豊富に含まれており、その含有量はみかんやりんごに勝ると言われています。それだけでなく、たんぱく質や脂質の量も果実の中では高く、ビタミンも含まれています。なかでも、酸っぱさの正体であるクエン酸は、梅干しのメインの栄養素です。

「梅干し」はクエン酸の宝庫

「梅干し」に含まれるクエン酸は、梅が成熟する過程で増加していく栄養素です。それと反比例するように、リンゴ酸は減少していきます。クエン酸が増加していくことで、酸味がより生じてゆくのです。 酸味には、食欲を増進したり、たくさん発生する唾液のおかげで消化を促進してくれる働きがあります。

また、クエン酸には殺菌作用や除菌効果もあります。よくお弁当に梅干しが入っているのは、ご飯が腐りにくくする目的もあるのです。クエン酸が胆汁に働きかけることで、食中毒の原因となる菌やピロリ菌などの増殖を抑制する効果があるという研究結果も出ています。

その他にも新陳代謝を促す働きがあるため、肌の老化を予防し美肌効果や、むくみ改善に期待ができます。

「梅干し」の優れた効果効能

◆血液を全身に運んでくれる鉄
鉄には、赤血球に含まれるヘモグロビンが全身に酸素を運ぶのを助ける働きがあります。ビタミンCや動物性たんぱく質、そしてクエン酸などと一緒に摂取すると吸収率が高まるため、貧血予防に効果的です。

◆骨や歯を丈夫にしてくれるカルシウム
現代人に不足しがちなカルシウムですが、骨や歯のもととなるため健康なからだづくりには必要不可欠な栄養素です。カルシウムは吸収効果が低く、体に定着しにくいのですが、クエン酸にはカルシウムが骨から流出してしまうのを防ぐ働きがあるため、骨粗しょう症の予防に役立ちます。

◆血圧の上昇を防いでくれるカリウム
カリウムには、体内に蓄積してしまったナトリウムを排出するという特徴があります。ナトリウムが体外に排出されることで、細胞は正常に保たれます。ナトリウムの過剰摂取は血圧の上昇にも繋がってしまうため、高血圧予防にも効果的です。

◆ピルビン酸で肝臓強化
梅干しには、肝機能の強化に役立つピルビン酸が含まれています。それだけでなく血液中のアルカリ性のバランスを保つミネラルも多く含んでいるので、酎ハイなどに梅干しを入れる飲み方は、肝臓の保護を考えるのであればとても合理的な飲み方と言えます。

◆疲労回復に効くクエン酸
食欲増進や殺菌作用があるとご紹介したクエン酸ですが、その他にも優れた効能があります。クエン酸やリンゴ酸には糖質の代謝を活性化させ、エネルギー代謝を高める働きがあるため、疲れの原因となる乳酸を分解し、筋肉痛予防や疲労回復に効果的です。食欲増進効果と合わせると、夏バテ予防といった働きにも期待ができ、疲れないからだづくりにも一役買ってくれます。

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