梅雨が終わると「夏バテ」の季節がやってきます!
夏になると「夏バテ」に苦しむ方が増えますが、なぜ起こるのでしょうか?
「夏バテ」とは
「夏バテ」とは、夏の暑さによって起こる体調不良の総称です。症状としては、食欲がなくなる・疲れが取れない・肩こりや頭痛が起こる・胃腸の調子が悪くなる、などが挙げられます。
夏に汗をたくさんかくと、水分と電解質(塩分・ミネラル)などが流出し、体内のバランスが崩れて脱水症を起こします。脱水症になると消化液も減少し、消化機能が低下して食欲がなくなります。その結果、栄養不足に陥ることから、体が疲れやすくなり、ますます食欲がなくなります。この悪循環こそが、夏バテのメカニズムです。
また、夏バテで体力が落ちると、熱中症の危険が増すので気をつけなければなりません。
暑さを我慢し続けると、、、
暑さは、我慢し続けると体が「暑さボケ」をおこし、気づかないうちに脱水症状・熱中症をおこす危険があります。屋内だからといって油断してはいけません。実は、熱中症の約56%は屋内で発生しているのです。
また、就寝時には寝苦しさによる寝不足の影響で夏バテになる場合もあります。就寝時の気温にも気をつけましょう。
気づかないうちに陥るケースが多いので、屋内にいるからと安心せず、クーラーを適度に使うなど、きちんと暑さ対策を行いましょう。
冷房をかけすぎると、、、
冷房で冷えすぎるのもまた危険です。外の気温との温度差が、体に負担をかけてしまいます。クーラーにより体が冷えることで全身の血行が悪くなり胃腸の機能も弱まり、食欲が減退する原因にもなります。
冷房は28℃付近に設定するようにし、冷えを感じたらホットドリンクを飲んだり、ストレッチなどで軽く体を動かしたりして、血流をよくしてあげましょう。温度設定のできない室内では、カーディガンなどの羽織ものを利用し、自律神経に負担をかけないようにしましょう。
湿度も「夏バテ」の大敵!
かいた汗は、水蒸気となって蒸発するとき、皮膚表面の熱を奪います。そうして体を冷やすのですが、湿度の高い環境では汗をかいても蒸発しません。そのため、体にこもった熱が逃げずに体温が高いままになってしまいます。湿度の高い日こそ、夏バテに注意しなくてはならないのです。
扇風機や除湿器を使い、湿気を逃がすようにしましょう。湿度は、55%前後が最適です。
冷たいものの食べ過ぎや、栄養不足も要注意!
冷たい飲み物・アイス・氷などを口にする機会が増えますが、こうなると胃腸を冷やしてしまい、消化機能が低下します。それにより、食欲不振や胃もたれ、下痢や便秘などを起こします。
暑い季節は冷たいものを食べたくなりますが、ほどほどにする方が賢明です。冷たい食事には、体を温める薬味やスパイスをプラスするのがベター。バニラアイスにシナモンパウダーをふりかけたり、そうめんやそばであれば、ねぎやしょうが、わさびなどの薬味を取り入れましょう。
また、夏の食事といえば、そうめん、冷やし中華、そばなど、冷たい麺類が主役を張ることが多くなります。しかし、これらは炭水化物なので、必要な栄養素が十分に摂取できなくなる恐れがあります。薬味をトッピングしたり、おひたしやサラダなどの小鉢も食べるようにしましょう。トマトやオクラなど、次に紹介する夏の栄養補給になる夏野菜を冷蔵庫に常備しておくこともオススメです。
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