骨の老化「骨粗鬆症」を予防しよう!!

骨粗鬆症は、生活スタイルや体質が原因で骨がスカスカになって骨折しやすくなる病気です。自覚症状はないようですが、重度になると骨折を起こし、寝たきりの原因となることもあります。 人の骨は、加齢とともにだんだん弱くなります。皮膚の老化や血管の老化と同じように、骨も老化するのです。高血糖や高血圧、脂質異常症などがあり、治療をしないでいると、骨量が低下しやすいそうなので、早めの対策が必要と言えます。もっとも骨量が多いのは男女とも20歳頃で、20~40歳代の前半までは、骨量は平坦に推移しますが、40歳の半ばを過ぎるとだんだんと落ちていくそうです。高齢になればなるほど、さらに骨が弱くなると言えます。

この骨粗鬆症の対策をしないでいると、たとえ平均寿命が延びたとしても、骨折のリスクを抱え、健康寿命が短くなり、自立した生活をおくれなくなる恐れがあります。骨粗鬆症による骨折で、寝たきりとなり、老齢期に自立して生活できなくなると言われています。

現代人に不足している「カルシウム」は吸収されにくい栄養素!

骨粗鬆症の根本的な原因は、骨の材料となる「カルシウム」不足です。カルシウムは体内でつくることができないので、普段から食事などで摂る必要があります。しかし、欧米に比べて、乳製品をあまり摂らない日本の食習慣はカルシウム不足を招きやすく、カルシウムの推奨量である650mg(成人女性の場合)を、ほとんどの人が満たしていないのが現実です。

カルシウムを多く含む食品には、乳製品や豆腐などの大豆製品、骨ごと食べられる魚、小松菜などの緑黄色野菜などさまざまありますが、カルシウムは吸収されにくい栄養素で、たくさん食べたとしても、体内に吸収されるカルシウム量はとてもわずかとのこと。カルシウムの吸収率は食品によって異なり、小魚などの海産物では約30%、緑黄色野菜にいたっては18%程度しかないそうです。

「カルシウム」を効率よくとるには、、、

効率よく「カルシウム」を摂取するためには、毎日の食事に乳製品を積極的に取り入れることが大事です。乳製品のカルシウム吸収率は他の食品と比べて高く、50%もあります。その上、カルシウムの吸収を助けるビタミンDやたんぱく質といった栄養素も含んでいることに注目です。実際、若い頃から牛乳をよく飲んでいる人は、骨にカルシウムの貯金ができるので、年齢を経ても骨が強いことがわかっているそうです。

さらに牛乳には、骨を丈夫にするカルシウム以外にも、良質のたんぱく質、各種ビタミン、脂質、ミネラルなど、赤ちゃんを育てるために必要な栄養素が多く含まれています。完全栄養食品の牛乳は、免疫力を高めたり、さまざまな体の機能を調節したり、安眠や精神安定に働いたりと、毎日を元気よく過ごすのに大切な役割を果たしてくれます。

牛乳を飲むとおなかを壊すという人も、温めて少しずつ飲みながら量を増やしていくと、次第に慣れて飲めるようになります。また、低脂肪乳や無脂肪乳でもカルシウムの量はほとんど変わりませんのでコレステロールが気になる人は、こちらを選んでみてもいいでしょう。コップ1杯で、骨を強くするのに必要なカルシウムの目標量を達成しやすくなるので、毎日牛乳を飲むことを習慣にしましょう。

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