はじめに

みなさんはシトルリンという成分をご存知でしょうか?
名前も知らなければ、効果も知らないという方も多いのではないでしょうか。
今回はそんなシトルリンの効果について少しですが、紹介したいと思います。

シトルリン

スイカから発見されたシトルリン。
運動パフォーマンスの向上、冷え・むくみの解消、肌の潤いを保つなど、女性に嬉しい効果が期待されています。

シトルリンとは、遊離アミノ酸のひとつで、ウリ科の植物に多く含まれており、食品から摂取できます。
アミノ酸の状態で生体内に存在しており、特にアンモニアから尿素を生成する回路で、重要な役割を果たしています。

効果

◆筋トレをサポート

運動を行うとき、代謝の促進や疲労回復のためにアミノ酸やビタミンなどのサプリメントを利用されている人も多いと思います。シトルリンは、生体内のオルニチン回路のなかで重要な役割をしています。

体内のシトルリンが増加すると、アルギニンが増え、その結果、体内の一酸化窒素の濃度が上昇します。
この一酸化窒素には血管拡張作用があるため、血流量が増加して運動のパフォーマンスを向上させます。また、運動によって生じる乳酸やアンモニアなどの副産物を素早く除去してエネルギーの生成を促進する働きもあります。
この反応に伴い、成長ホルモンの分泌促進や、筋肉を構成するタンパク質の分解抑制や合成促進などが起こります。

アルギニンを直接摂取すればよいのでは?と思うかもしれませんが、アルギニンを直接摂取するよりも、シトルリンをサプリメントで摂取したほうがより効果的に体内のアルギニンを増やすことが期待されています。

◆血流改善で冷え・むくみの解消に

冷え性や、足のむくみなどの悩みを抱えている女性は多いのではないでしょうか。
血液の流れが悪くなり、血液が体の隅々まで行き渡らなくなるなど、血液の循環が悪化すると、体が冷えたり、下半身に水分や老廃物が滞って足のむくみが出てきたりします。

シトルリンを十分に摂取し、オルニチン回路を活性化すると一酸化窒素が増えるため、運動パフォーマンスの向上だけでなく、血流をスムーズにし、冷えやむくみの症状を改善することができます。
また、血流が良くなるということは、動脈硬化の進行の抑制や脳の血流促進によって集中力や記憶力にもいい影響を及ぼすのではないかと期待されています。

◆肌を保湿

シトルリンは、肌の潤いを保つ天然保湿因子(NMF)のひとつであり、遊離アミノ酸としてはセリンの次に多く含まれています。
NMFは私たちがもともと持っている保湿成分のことで、肌のツヤやハリを維持するために重要です。

シトルリンを十分に摂取することは、NMFを保持するだけではなく、血流改善効果によって新陳代謝を活発にするので、肌のターンオーバーも促進することができます。また、抗酸化作用もあるため、肌を酸化ストレスから守ってくれるので、積極的に摂取していきたいものです。

関連するまとめ

あなたが飲んでいるコーヒーの豆の特徴をご存知ですか?実はこんなに種類があったんですよ…

全世界約60ヵ国で生産されているコーヒー。 ひとことでコーヒー豆と言っても、現在全世界で栽培されているコーヒ…

チュニジアのビール「セルティア」

ビールの種類としてはラガー。アルコール度数は5度。イスラム教国らしく、ノンアルコールのセルティアも製造してい…

静岡県の地ビール「オラッチェビール(風の谷ビール)」

酪農を愛し、自然を守り、大地をはぐくむ人たちが住む小さな王国。 百二十年に及ぶ牛飼いたちの豊かな歴史と文化の…

関連するキーワード