イチゴとは

イチゴはバラ科の多年草の一種で、正式にはオランダイチゴ属に含まれます。ところで、このイチゴ、赤い愛らしい姿をしていますが、この食べている部分、実は果実ではないそうです。この部分は花托の発達した花の一部で、本当の果実はその周りにある胡麻の様な粒粒一つ一つがそうなんだそうです。イチゴがもっとも店頭を飾るのは12月後半から2月位にかけてですね。でも、本来露地物の旬は3月~4月くらいの春後半なんです。皆さんが早く食べたい、使いたいという欲求に応えるべく、農家の方たちの努力によりハウス栽培の技術や品種改良がなされ、どんどん早くなってきました。今ではほとんどのイチゴが促成栽培されるようになっているそうです。

イチゴの種類

①とちおとめ(栃木)
日本一生産されている品種で、甘味と酸味のバランスがよい。

②紅ほっぺ(静岡)
大粒でやや固め。酸味とコクがあり、香りが強く、果肉まで赤いことが多い。

③あまおう(福岡)
「赤い・丸い・大きい・うまい」の頭文字をとって名付けられた。甘さが強い。

④さちのか(長崎)
酸味が少なく、糖度が高い。日持ちする品種で、全国で栽培されている。

栄養と効果

①高血圧やむくみ解消に役立つ
余分な塩分を体外に排出するといわれる「カリウム」を多く含む。芋類や海藻などにも多く含まれるが、「煮る」ことで煮汁に溶け出てしまうため、そのまま食べられる果物は効率的に摂取できる。

②風邪予防やアンチエイジングに効果的
抗酸化作用があり、免疫力を高める「ビタミンC」を多く含んでいる。5~10粒のいちごを食べることで、1日に必要なビタミンCが補えるといわれている。

③視力回復や虫歯予防に効果的
ポリフェノールの一種で、視力回復や眼精疲労改善に役立つといわれる色素成分、「アントシアニン」を含んでいる。また、いちごのすっきりとした甘さは、虫歯予防に効果的といわれる「キシリトール」によるもの。

④貧血の予防や改善が期待できる
「造血のビタミン」とも呼ばれる「葉酸」が豊富。また、「葉酸」は記憶力の衰えや物忘れの予防にも役立つとされる。また、「ビタミンC」には鉄の吸収率をアップさせる効果もあり、いちご自体にも少量の鉄が含まれている。

余談ですが、イチゴを洗う時はヘタをつけた状態で洗うのがベストのようです。ヘタをとってから洗うと、いちごに含まれる栄養素が流れ出るうえ、水っぽくなるそうです。また、いちごは先端のほうが糖度が高いため、ヘタのほうから食べることで、口の中に甘味が残り、おいしく食べられるのだそうです。皆さんも是非実践してみてください。

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