12月の誕生石「タンザナイト」とはどんな宝石か知ろう
12月の誕生石の一つでもある「タンザナイト」を少し紹介したいと思います。
1年365日。
365日を12の月に分けているこの世界。
この12の月にはそれぞれ誕生石といわれるものがあります。
女性ですと、自分の誕生月と同じ誕生石をプレゼントされた事があったりなどで、
把握されている方も多いとは思いますが、すべての月の誕生石を把握している方は少ないと思います。
ここでは12月の誕生石の一つでもある「タンザナイト」を少し紹介したいと思います。
タンザナイト
なかなか聞き覚えの無い宝石のタンザナイト。
それもそのはず、わずか約50年前に発見されたのがタンザナイトです。
タンザナイト以前に、スロベニアの貴族ゾイス・フォン・エーデルシュタインにちなんで名づけられたゾイサイト(タンザナイトの鉱物学上の名前)は、あまり有名になりませんでした。
確かに、不透明なピンクやアップルグリーンの種類がジュエリーに使われましたが、ゾイサイトが大きな人気を博することはなかったのです。
これが変化したのは1967年、乾燥したキリマンジャロ山のふもと、タンザニアのメレラニでのことです。
落雷から小さな野火が起きたことによってゾイサイトのワインのような紫の表面の小石が鮮やかなブルーになり、タンザニアに住むマサイ族の牧夫が発見した、という伝説があります。
「20世紀の宝石」と謳われて、タンザナイトの青紫色の輝きはたちまち宝石界を席巻しました。タンザナイトのジュエリーの需要は劇的に増加し、1998年と1999年にはタンザナイトは世界で最も売れているカラーストーンだと発表されました。今日、タンザナイトの需要は続き、サファイアを除いては他のカラージェムストーンの売り上げを上回っています。
12月の誕生石になったのも約20年前
2002年にタンザナイトは宝石業界の公式誕生石リストに加わりました。
これによってタンザナイトは、ターコイズとジルコンと共に12月の誕生石になったのです。
1912年にリストが制定されてから変更されるのは初めてだったことを考えると、これは小さなことではありません。
いまや正式に誕生石にもなって、タンザナイトは次第に新しい人生や新しい始まりを祝うのにふさわしいジェムストーンとして扱われるようになっています。
これはマサイ族の伝統に通じるものがあり、マサイ族では青が神聖な精神の色であり、出産した女性に青いビーズや服を贈ることになっているのです。
現在ではこの伝統が発展し、マサイ族の首長は赤ちゃんが生まれたら妻にタンザナイトを贈っています。
この贈り物は子供が健康で、積極的な成功する人生を生きるように祈るものだということになっています。
宝石業界では大流行
タンザナイトは現代の宝石界で大流行しています。
かつてファッションブランド《グッチ》でモード界の異端児といわれたトム・フォードは、タンザナイトをはじめとするエキゾチックな青いジェムストーンをモデルたちが身に纏ってキャットウォークを闊歩するコレクションを発表しました。
2004年のアカデミー賞授賞式では、主演男優賞を受賞したショーン・ペンの母で女優のアイリーン・ライアンが目の覚めるようなタンザナイトとダイヤモンドのクロス・ペンダントをつけていて、息子からスポットライトを奪っていました。
これほどまで注目を浴びているタンザナイト。
12月が誕生日の彼女・奥様にプレゼントしてみてはいかかでしょうか。
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