はじめに

今回は動物のビーバーについて紹介したいと思います。
ビーバー?名前は聞いたことはあるけど、実際は見たことない方も多いのではないのでしょうか。
今回はそんなビーバーについて、特徴などを知ってもらえるとビーバーの見方も変わるのではないでしょうか。

ビーバー

齧歯目ビーバー科ビーバー属に分類される動物です。体がまるまるとしているため、和名は「海狸」といいます。

とても愛らしい顔をしていて、角度によっては笑っているようにも見えるので、そのキャラクター性に多くの人気が集まっています。ただ実はカピバラに次ぐ世界で2番目に大きな齧歯目なので、実際に目の当たりにするとなかなか迫力がある印象を受けるでしょう。

北アメリカやカナダに生息している「アメリカビーバー」と、ドイツやフランス、ポーランドに生息している「ヨーロッパビーバー」の2種が存在します。両者の最大の違いは体の大きさで、ヨーロッパの方が若干大きく体長80〜100cm、尻尾が25〜50cmあります。アメリカは全体的に10〜20cm小柄です。

その他の生態や体の特徴はよく似ています。陸上よりも水中での生活に適していて、哺乳類であるにも関わらず尾先は平たく、皮膚がうろこ状になっています。また後ろ足には水かきがあり、泳ぎや長時間の潜水も得意です。

寿命は15年〜20年。草食で、木の葉や皮、草、木の実などを食べて生きています。

ダムを造る?

最大の特技は「ダムづくり」だといえるでしょう。その能力は動物界の天才建築家といわれるほどです。

まずは材料を集めるところからはじまります。自慢の大きくて丈夫な歯を使い、直径15cmほどの木であれば数分でかじり倒すことができるのです。このようにしてかき集めた木材と、泥や砂などを使って、ダムを建設していきます。幅数mの川であればあっという間にせき止めることができるのです。

なぜビーバーがダムをつくるのかというと、暮らしの安全を守るため。川をせき止めてダム湖ができると、その中央に木材を集めて巣をつくるのですが、入口は水の中に設置します。彼らには狼やコヨーテなど天敵が多くいるので、巣の周囲をダム湖で囲い、身の安全を確保しているのです。

この行動は生まれつき備わった本能で、誰かに教わらなくても自然にできるようになるそう。水が流れる音を聞くと、その場所をせき止める性質があります。

またビーバーがダムをつくることで、土地の環境が大きく変わり生態系に変化をおよぼすことがあります。流れていた川が湖になることで、そこに水鳥がやってきたり、水草が生えたりするのです。このことを利用して、人工的に流水音を聞かせ、ダムをつくらせて環境を改善しようという取り組みもおこなわれています。

ただ木の根が水没して腐ってしまったり、水流が変わることで魚に悪影響が出るなど、時には悪影響が出る場合もあるようです。

最後に

どうでしたか?
ビーバーの特徴を少しでも知ってもらえたでしょうか?
いろんな動物の特徴を知ることで興味を持ってもらえると嬉しいです。

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