秋の味覚の代表格「松茸」

秋の味覚の代表格と言える「松茸」は、芳醇な香りを楽しむきのこで有名です。人工栽培ができないため、旬の秋にしか楽しめない貴重な食材です。日本では香りが人気ですが、実は海外ではこの香りが臭いと感じあまり食べる習慣はないそうです。

“香り松茸、味しめじ”などと言われ、香りだけかのように思われがちですが、どんな優れた栄養素が含まれているのでしょうか?

独特の香りで食欲増進!

「松茸」の独特の香りには、マツタケオールとメチルシンナメート(桂皮酸メチル)という成分が含まれます。この2つの香り成分には、食欲を増進する効果があり、さらに消化酵素の分泌を促す効能もあります。

特に松茸特有の香りを出しているのは、メチルシンナメートだそうです。これら香り成分は、人工的に生成されインスタント食品などに利用されています。

旨味成分がコレステロールの低下に!

松茸ほか、きのこ類に含まれる旨味成分であるグアニル酸には血小板が凝集するのを防ぎ、血中のコレステロール値を下げる効能があります。そのため、動脈硬化や心筋梗塞などの生活習慣病の予防に効果があります。

グアニル酸は、昆布などのグルタミン酸と混ざることでさらに旨味が強くなるので、一緒に摂取するとよりおいしく感じるでしょう。

がん予防に効果的!

「松茸」などのきのこ類に多く含まれるβ-グルカンは、多糖類の一種です。β-グルカンは、カラダを守る白血球の働きを活発にすることで免疫力を高める効能があります。免疫力が高まることで外から侵入したウィルスを撃退し、インフルエンザや風邪からカラダを守り、かかりにくくしてくれます。

また、ガン細胞と正常な細胞を見分け、ガン細胞の増殖を抑えるという効能もあります。ガンの再発や移転の予防にも最適と、ガン治療にも応用されている優れた栄養素です。

食物繊維やビタミンDも豊富!

食物繊維も豊富で、便秘を解消したり、整腸効果が高いため腸内の不要な物質を排出する効能があります。結果として肌の調子も整えてくれます。カロリーが低く栄養価が高いので、ダイエットの手助けにピッタリですね。

ビタミンDは、カルシウムやリンの吸収を促す効能があり、血中のカルシウム濃度を高め、骨の形成を促進する栄養です。また、ビタミンDはカルシウムの骨への沈着を促す作用もあるため、骨を強くする効能もあり、骨粗しょう症の予防に効果があります。

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