かぼすとすだちの見分け方

まずは良く間違いやすいのが、かぼすとすだちではないでしょうか?一目でわかる違いは、ずばり「大きさ」! すだちはゴルフボール程度の小さな果実で、重さは40〜50gくらいです。かぼすの大きさはテニスボール程度ですだちに比べてだいぶ大きく、重さも100〜150gと3倍程度も違います。大きいのがかぼすで、小さいのがすだちですね。すだちは独特の香りがあり、ライムのような香り高い酸味を感じます。香りを楽しむために皮の部分をお吸い物や松茸と合わせると上品な香りがたってとてもよく合います。一方、かぼすは香りは控えめで、爽やかな酸味を感じます。さっぱりとする酸味を活かす料理や大きな実に含まれる果汁をジュースにするのもおすすめです。

栄養と効果

① クエン酸
かぼすに含まれるクエン酸には疲労回復効果だけではなく、エネルギー代謝回路の中心となって働く作用があります。クエン酸回路がうまく機能しないと、食事からとった糖分や脂肪、タンパク質などをうまく使うことができず代謝が悪くなってしまいます。ですがこのクエン酸回路を活性化する働きがあるため代謝アップが期待できるんです!!ちなみにカボスにはレモンの2倍のクエン酸が含まれているので、クエン酸の効果を期待したい場合は日ごろ使っているレモン果汁の代わりにかぼす果汁を使うとより効率よく栄養を摂取することができます。

② ビタミンC
ビタミンCは吸収はよいのですが、たくさん摂取しても余った分は排出されてしまうためこまめに摂取したほうが効果があります。強い抗酸化作用があるため、老化などの原因となる活性酸素を除去してくれる働きがあり、生活習慣病の予防にも役立ちます。さらに人は精神的なストレスを受けたり、寒冷のストレス、喫煙でも大量のビタミンCを消費します。そのため喫煙者の方やストレスを感じている際にも多めに摂取したい栄養なんですね。また、コラーゲンの生成にもかかわっている栄養素なので、美肌にも大きく関係しています。コラーゲンは美肌だけではなく、細胞にバリアを作る働きがあるため、風邪予防にも役立つというわけです。

③ カリウム
カリウムは塩分の排出に役立ち、むくみの予防改善や高血圧予防にも役立ちます。カリウムは熱に弱いので、果汁のように生でそのまま摂取できるものはとても理想的な食べ方と言えるのではないでしょうか。

④ ピネン・リモネン
これらにはリラックス効果の他、血行を促進する働きもあります。確かにかぼすの香りをかぐと、リラックスできるアロマのような効果を感じるという方も多いのではないでしょうか。

保存方法

①丸ごと保存
かぼすを丸ごと保存する場合は保存用のポリ袋に入れ、なるべく空気を抜き冷蔵庫又は野菜室で保存する。青くて新鮮なものをすぐに保存すれば約2ヶ月間、日持ちする。
※黒いポリ袋を使えば更に長持ちする。光を遮断し、劣化スピードが遅くなる。

② 冷凍保存
1. かぼすを4等分~6等分にくし切りにする。
2. ラップで1切れずつ包み、冷凍保存用の袋に入れ冷凍する。
※輪切りにしたものを同様に冷凍すれば、ドリンクや冷たい麺料理などに凍ったまま使えるそうです。

③皮を保存する
1. 皮を薄くそぎ落とすように切る。
2. 皮の内側の白い部分は苦みになるため、きれいに削いでおく。
3. ラップで1枚ずつ包み、ジッパー付き保存袋へ入れて冷凍保存する。料理に使う時に、凍ったまま千切りや擦りおろしができて便利。

毎日、クエン酸を摂取する事で、疲労回復はもちろんの事、代謝促進効果もあるので血流改善に繋がり体の調子も良くなりますよ。皆さんにもオススメです。

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