基礎代謝とは何ですか?
基礎代謝や代謝という言葉はご存知だと思いますが、健康にも関わる事なのでまとめてみました。
代謝をあげる飲み物のCMを目にしますが、私は代謝が上がる=健康に良いという認識しかありませんでした。身体の事を考える上でも、しっかりと知っておいた方が良いと思い調べました。今回は基礎代謝についてみていきます。
はじめに
①基礎代謝とは
私たちは日々の生活の中で、いろいろなことにエネルギーを使っています。簡単にいえば、エネルギーとは燃料です。何かを動かすためにはエネルギーが必要で、自動車のガソリンや電気と同様、人もエネルギーで動きます。もっと厳密にみると、私たちの体は、さまざまなことにエネルギーを使っています。エネルギー代謝量は、さまざまな条件によって変動しています。筋肉などの組織はからだの中のエネルギーによって活動し、それが連動することでからだの一部や全部が動く仕組みになっています。そして、エネルギー代謝はこうした活動の影響を受け、変動します。たくさん動くときは多くのエネルギーを使い、安静にしているときは少しのエネルギーを使うのです。他にも、環境や食物摂取の状況、生活状況、精神状態など多くの要因によって、エネルギー代謝は変動します。こうしたいろいろな条件によって出る影響を全部取り除き、生命の維持だけに必要なエネルギー代謝を「基礎代謝」といいます。
② 代謝
人は日々の生活や身体活動、生命の維持のために、外から栄養を取り入れ、消化、吸収、排せつという流れを繰り返しています。このとき体内に取り込まれた栄養は、からだの成分や細胞になったり、呼吸によって得られた酸素で形を変えたり、熱を発生させることもあります。また、ある成分を分解したり、それをエネルギーとして使ったり、場合によっては再び合成に利用されることもあります。こうした一連の反応を代謝といい、私たちは代謝を繰り返すことで生きています。具体的には、食事から摂取された糖質・脂質・たんぱく質などの栄養素は、消化・吸収され、それぞれの用途へと進んでいきます。しかし、そのままの状態では、大きすぎる分子(高分子)のため吸収されません。消化管の中での酵素のはたらきによって、より小さな分子へと分解(消化)され、吸収されます。分解された栄養素は主にエネルギーとなりますが、ほかにも、グリコーゲンや中性脂肪、たんぱく質などを合成し、エネルギー源として貯蔵されたり、細胞の構成成分となったりします。
基礎代謝が低下するとどうなるか?
基礎代謝量は通常、10代で最大となるそうです。その後は加齢とともに低下し、特に中年以降は急に低下する傾向があります。生涯のうち、もっとも体力や健康度が高いのは中高生の世代です。では、肥満や、いわゆる生活習慣病が発生しやすくなるのは中年世代、つまり基礎代謝が急激に低下する世代です。基礎代謝が健康状態と密接に関わっていることを示しています。実は、エネルギー代謝活性と筋肉量は、基礎代謝量に大きく関連します。例えば、エネルギー代謝活性と筋肉量のいずれもが優れている世代では基礎代謝量が最大になり、同じ年代でも、鍛えられたアスリートは一般の人よりも基礎代謝量が多くなります。そして、そのいずれもが低下し弱まりがはっきりしてくる40歳頃から、基礎代謝が急降下していくのです。安静時に消費する基礎代謝量は、活動時のエネルギーにも関連します。筋肉の機能と量が良好な中高生世代は、実際に筋肉を動かしての活動量が大きい世代です。
一方、いずれにも衰えを見せ始めた中年世代は一般的に、筋肉を動かしての活動量が少なくなります。基礎代謝量が下がってくる理由は、活動時のエネルギー消費が低下する理由と、共通しているのです。その他の要因も含め、基礎代謝量や活動時のエネルギー消費量が少なくなってくると、だんだんと太ってくる気がしませんか?加齢や運動量の減少によるエネルギー消費量の減少は、肥満を惹き起こし、脂質の分解能の低下によって体脂肪が蓄積され、体脂肪の蓄積はさまざまな生活習慣病を招く原因になります。しかし基礎代謝低下が与える影響が分かれば、特に中年世代では基礎代謝を高く維持すれば、全体的なエネルギー消費量を維持することができるのです。
基礎代謝を上げるには?
人は加齢とともに、生きていくために必要なエネルギー量が減ってきます。
それにも関わらず若い頃と同じ食事を摂っているから太ります。それならば、基礎代謝・活動により消費する必要エネルギー以上の食事を控えると同時に、運動することでエネルギー消費量を上げるなど、これまでの生活習慣を改善できれば、肥満や体脂肪の蓄積を抑えることができます。前述の通り、基礎代謝と筋肉は、密接に関わっています。基礎代謝を上げたり高く維持したりするためには、筋肉の量とその機能を強化していくことが必要です。余談ですが、ある研究結果では基礎代謝と食事の取り方の関連性が証明され、できるだけ急いで食べるグループと、いつもよりよく噛んで食べるグループに分け、安静時から摂食時・摂食後90分までのタイミングでエネルギー消費量(基礎代謝量)を測定しました。その結果、いつもよりよく噛んで食べるグループの方が、基礎代謝量が高くなっていることが分かったそうです。よく噛んで食べる事は基礎代謝を上げる意味でも有効的だったのですね。
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