秋から冬にかけ美味しくなる!身体を温める「根菜」
秋から冬に旬を迎える野菜の中でも特に「根菜類」は、食べると血行をよくし、寒さをしのぐためや、健康維持のためにも、ぜひ日々の食卓に取り入れましょう。
内側から身体を温める「根菜」
「根菜」は秋から冬にかけてだんだん美味しくなっていく野菜の種類で、風邪予防&免疫力アップの食材としてオススメです。葉野菜や果物に比べて硬く、糖質や食物繊維・水分などが詰まっているので、野菜をたっぷり摂りたいときにいいですね。
「根菜」は、“内側から身体を温める野菜”で、食べると血行をよくしたり代謝をアップさせるので、寒さをしのぐためにはもちろん、健康維持のためにも効果的。です。主にビタミンCやカリウム・食物繊維といった栄養素が多く含まれています。ただ、それぞれの根菜で栄養素の特徴に違いがあるので、目的にあった根菜を選ぶと良いでしょう。
ごぼう
食物繊維の多い野菜として有名な「ごぼう」ですが、含まれている食物繊維は消化されずにお腹の中を通過するため、胃や腸をきれいに掃除し、便秘の改善、大腸がんの予防になるほか、悪玉の腸内細菌の繁殖を防ぐ効果が期待されています。ごぼうに含まれる食物繊維は水溶性のものと不溶性のものとあり、不溶性食物繊維は肉やお米の数十倍の水分を吸収し便通を促します。それに対し水溶性食物繊維は悪玉コレステロールを排出する働きや、食後の急激な血糖値の上昇を防ぐ効果があるため、動脈硬化や糖尿病の予防に役立ちます。
またごぼうには利尿作用があり体内の余分な水分を排出してくれる為、むくみの解消に効果があります。そのほかカリウムなどのビタミン・ミネラル類も多く含まれています。
大根
秋から冬にかけて旬の「大根」。でんぷん消化酵素のジアスターゼが含まれていて、食物の消化を助け腸の働きを整えてくれる効果があります。そのためごはんやお餅、いも類などを食べ過ぎて胃もたれが起きたときに
大根を食べると、炭水化物の消化を促進させてくれるのでスッキリするそうです。また、でんぷん以外にもたんぱく質や脂質の消化を助ける働きもあります。さらに大根の辛み成分であるアリル化合物にも胃液の分泌を高めて消化を促進する働きがあります。
ビタミンCや食物繊維も豊富で、特にビタミンCは大根の皮に多く含まれているので、皮まで丸ごと使うとビタミンCを多く摂る事ができます。皮には毛細血管を強くするビタミンPが含まれています。さらに大根の葉にはビタミンCの他にカロチンやカルシウムなどが豊富に含まれています。ビタミンCは抗酸化作用があり風邪予防や美肌効果などが期待できる栄養素です。
にんじん
一年中出回っている「にんじん」は、秋から冬にかけてが一番おいしい時季です。栄養面ではカロテンやビタミンAが豊富なことが特徴で、カロテンにはのどや鼻の粘膜を丈夫にし、細菌に対しての免疫力を高め風邪予防に効果があります。さらにビタミンAには皮膚や粘膜を健康に保ち、肌や皮膚に潤いを与えてくれる効果や疲れ目やドライアイを予防する効果があります。このカロテンやビタミンAは油との相性がよく、油と一緒に摂取すると吸収率がよくなります。またカリウムや鉄・リンなどのミネラル類や食物繊維も豊富に含まれています。
れんこん
主成分がでんぷんと食物繊維の「れんこん」は、ビタミンCがとても豊富でみかんの1.2倍に相当します。ビタミンCは加熱により壊れやすい栄養素ですが、れんこんは主成分がでんぷんのため加熱しても壊れにくい性質を持っています。ビタミンCは風邪予防や肌・皮膚の老化を防ぎ、美容に役立つ栄養素です。
れんこんの食物繊維には腸のぜん動運動を高め便通を促すほか、高血圧予防や腸内に発生する発がん物質の排出などの効果も期待できます。
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