記憶力は鍛える事ができますか?
歳をとると忘れっぽくなりますが、まずは覚えていられない理由を知って、記憶術を実践してみましょう。
はじめに
スーパーに買い物に行って、買い忘れなどをした経験は誰でもあるのではないでしょうか。歳をとると忘れっぽくなり、記憶力が落ちると言われますが、記憶には分類があります。
① 感覚記憶
五感から入ってくる情報を数秒留めておくだけのとても短い記憶です。その中でも、印象深いもののみが短期記憶として保持されていきます。
② 短期記憶
電話番号や買い物リスト、神経衰弱などの「意味のある」情報を数十秒〜数分間ほど覚えておく記憶です。
③ 長期記憶
①、②よりもはるかに長く脳に留められる記憶です。勉強や仕事の場面で必要になります。
覚えていられない理由
記憶の定着というものは、脳に入ってきた時の衝撃(インパクト)の強さと、その後思い出した頻度によって実現されます。脳にインプットする記憶の質を高めて短期記憶を作り、思い出すことを繰り返すといつの間にか長期記憶として脳に定着しているものです。逆にいうと、短期記憶ですぐ記憶が抜けてしまうのは、インプット時の記憶のインパクトが不足しているから。また、一度きちんと覚えたはずなのに長期記憶で忘れてしまうのは、反復が不足しているからといえます。
記憶術
1. 短期記憶術
数字と感情を結び付けて脳にインプットすることがポイントのようです。
例えば、スーパーに食材を買いに行く時にカレーを作りたいので、牛肉、にんじん、ジャガイモ、玉ねぎを買いに行くとします。日用品もティッシュペーパーがもうすぐなくなりそうなので一緒にそれも買いに行きます。
買うものは全部で5つで、食材が4つと日用品が1つです。その時に日用品売り場は2階なので健康の為に階段を使い運動しようと決める。これが感情と結びつけるイメージです。食材においても最初に4つ買うというのが頭にあるので最後に品数を数えて足りなければ、気づけるという方法です。
買う品数が多い時は、メモを持っていくのがいいかもしれませんが、簡単な買い物の時には記憶力を鍛える上でも、実践してみてはいかがでしょうか。
2. 長期記憶術
一番手こずる長期記憶についても、もちろん「数字」「感情」に結び付けていったん脳に焼き付けることが必要です。そして長期記憶の対象となるような複雑なものは、ただの文字列や順番ではなく、きちんと自分で意味を付与して理解してから覚えなければいけません。そして、せっかく覚えた短期記憶を、ずっと脳に留めておくには「反復」の頻度が重要になってきますが、ポイントとしては覚えた日から約1カ月間、毎日もしくは1日おきに反復を繰り返すことを心掛けましょう。仕事の手順でも英単語でも同じです。人は何かを学習した直後から物忘れが始まります。記憶の鮮度が良い時期に、なるべく早く反復をすることで、忘却部分を最小に抑えることができ記憶の定着が見込めるでしょう。
以前、人に教える際に良い方法はインパクトを与えることだと本で読んだ事があります。今はパワハラなどの問題もあるので中々、怒るという行為がいけない風潮がありますが、インパクトを与えるという意味では効果的ですね。覚えたり、教える際はインパクトを植え付ける事を心掛けましょう。記憶の分類にあった短期記憶と長期記憶で重要なのは数字と感情を結びつける事です。歳をとったので忘れっぽくなってきたと感じていたり、感じた時は是非、実践してみてください。
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