自分の誕生石を知っている人は多いと思います。
特に男性より女性の方が詳しいでしょう。
しかし、誕生日花を知っている人は少ないのではないでしょうか。
誕生『日』花と、名前が付くぐらいなので、1日1日に誕生日花があります。
ここでは7月31日の誕生日花を少し紹介します。

※誕生日花は複数ある場合もあり紹介出来ていない誕生日花もあります。

ユリ

北半球のアジアを中心にヨーロッパ、北アメリカなどの亜熱帯から温帯、亜寒帯にかけて広く分布しており、原種は100種以上、品種は約130品種(アジア71種、北アメリカ37種、ヨーロッパ12種、ユーラシア大陸10種)を数える。
日本には15種があり7種は日本特産種である。

山岳地帯を含む森林や草原に自生することが多いが、数種は湿地に自生する。
一般的に、石灰質でない弱酸性の土壌を好む。日本の園芸では秋植えの球根草として扱われる。
代表的な種に、ヤマユリ、オニユリ、カノコユリ、ササユリ、テッポウユリ、オトメユリなどがあります。

日本では、ヤマユリ、コオニユリ、オニユリの3種がその鱗茎(ユリ根)を食用とするため栽培されている。
苦みを除くためにあらかじめ軽く煮てから、金団や雑煮、茶碗蒸し、がんもどき、味噌汁などに用いる。

中国ではハカタユリ、イトハユリ、オニユリの鱗片を乾燥させたものを百合干と呼び、水でもどして炒め物にしたり、すりおろしてスープにとろみをつけたり、澱粉の原料とする。
ただし、猫などの一部の動物に与えると中毒症状(タマネギ中毒)に陥る食べ物の一種である。
これはヒトにおいても過剰摂取した場合は症状を発症する。

東洋・西洋でのユリ文化の違い

東洋ではユリは食用や薬用に使用される。
花の観賞は、日本では前近代にまでさかのぼる奈良の率川(いさかわ)神社の三枝祭(さいくさのまつり)などの例外もあるが、明治30年代頃からである。幕末にフィリップ・フランツ・フォン・シーボルトが日本のユリの球根を持ち帰り、復活祭に用いられるイースター・リリーとして大流行すると、球根は近代日本の絹に次ぐ二番目の主要輸出品として外貨を獲得した。

なお持ち帰られたのは琉球列島原産のテッポウユリであり、これが現在のイースターの象徴として定着していった。
そしていわば逆輸入されるかたちで明治末に鑑賞花として流行。
ただし、テッポウユリに関しては、現在主流となっている品種「ひのもと」は、時代を下り、1944年に屋久島から福岡県に持ち帰られた球根の後裔が、1962年に種苗名称登録に出願されものである。
輸出用の栽培は、原産地の沖縄以外にも、主に富士山麓から神奈川にかけて広く行われた。
美女の形容として「立てば芍薬、坐れば牡丹、歩く姿は百合の花」がある。


西洋でのユリは聖書にしばしば登場する花のひとつである。
新約聖書「マタイによる福音書」には「ソロモンの栄華もユリに如かず」とあるが、これは、人間の作り上げたものは神の創造物(自然)には及ばないことの比喩である。
ただし、新約聖書時代のイスラエルでは、ユリは一般的な花ではなく、この場合のユリは野の花一般のことだと考えられている。

キリスト教においては白いユリ(マドンナリリー)の花が純潔の象徴として用いられ、聖母マリアの象徴として描かれる。
天使ガブリエルはしばしばユリの花をたずさえて描かれる。
これはガブリエルがマリアに受胎告知を行った天使であることを示す図像学上のしるしである。

ミノア文明の遺跡のひとつであるクノッソス宮殿の壁画にはユリが描かれている。 フルール・ド・リスと呼ばれる歴代のフランス国王の紋章は意匠化されたユリの花(アイリスの花という説もある)であり、青地に金で描かれる。
フルール・ド・リスはまたフランス王位継承権を要求していた頃のイングランド国王の紋章にも登場する。
っlまた、ボスニア・ヘルツェゴビナでは1998年までの国旗と、現在のボスニア・ヘルツェゴビナ連邦の国旗・国章にはボシュニャク人のシンボルとしてフルール・ド・リスがあしらわれる。

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