最近話題の「MCTオイル」って、どんな油?
最近、耳にするようになった「MCTオイル」。なんとなく身体に良さそうな感じですが、いったいどんなオイルなんでしょう?
「MCTオイル」のMCTってなに?
「MCTオイル」のMCTは“Medium Chain Triglyceride”の略で、中鎖脂肪酸100%の油のことをといい、主成分である中鎖脂肪酸は、ココナッツやパームフルーツに含まれる天然成分です。
MCTオイルは、一般的な油よりもすばやく消化・吸収され、すぐにエネルギーになりやすいという特長があるため、医療現場やスポーツ分野における栄養補給や、生活習慣病予防など、様々なシーンで利用されていて、今後は脳の栄養不足改善という領域でも利用が進むことが期待されている注目のオイルなんです。
ダイエットや美容に関心のある方にオススメ!
中鎖脂肪酸は、脂肪酸の中でも体脂肪になりにくいと言われていて、加えて、ダイエット効果の高いココナッツ由来のものが多いので、ダイエットや美容に関心のある方にオススメです。
「MCTオイル」は、消化吸収が良く分解されるのも早いので、体内に脂肪が溜まりにくいうえに、ケトン体の生成も行うので、体脂肪を燃焼してくれます。通常、体内にブドウ糖が必要量あるとケトン体は生成されませんが、中鎖脂肪酸はケトン体を作ることができるため、脂肪燃焼を効率よく行い、結果、ダイエットにつながります。
効率よくケトン体を作り出せるMCTオイルは、脂肪を燃焼しやすい体にするのでダイエット効果が高いと言えます。ただ、ダイエット効果が高く、体に良い油と言っても、飲むだけでは痩せませんし、高カロリーですから、摂りすぎればかえって太りやくなることは注意しておきましょう。
スポーツ時や疲労時のエネルギー補給にオススメ!
「MCTオイル」は、一般的な油脂類に比べ、速やかに分解されてエネルギーとなり、スポーツ時や疲労時のエネルギー補給に役立ってくれます。
これは、中鎖脂肪酸と長鎖脂肪酸の代謝経路の違いによるものです。長鎖脂肪酸が必要時にエネルギーになる以外は、肝臓や脂肪組織、筋肉に運ばれ、体脂肪として蓄えられているのに対し、中鎖脂肪酸は直接肝臓へ運ばれて、エネルギーとして使えるように素早く分解されます。
中鎖脂肪酸である「MCTオイル」は消化吸収が良く、長鎖脂肪酸の4倍も速くエネルギーになる特徴があるので、素早くエネルギーとなる効果や効能があるため、効率のよいエネルギー補給となります。
生活習慣病や認知症予防に効果的!
「MCTオイル」は体脂肪になりくい特徴があり、中鎖脂肪酸を含む油を摂ることで、体脂肪が減少したという結果も出ているそうです。また、ダイエット中の食事制限は、エネルギー不足に陥りやすいですが、MCTオイルは素早くエネルギーとなるので、ダイエット中のスタミナ不足を補うことも出来ます。肥満は生活習慣病の原因のひとつで、高血圧や動脈硬化、などを引き起こす要因になります。MCTオイルで肥満防止になれば、生活習慣病のリスク低減にもつながります。
加えて、ケトン体はブドウ糖のかわりに脳のエネルギーにもなるので、MCTオイルには脳機能の低下を防いで認知症やアルツハイマー病予防の効果や効能が期待されています。
「MCTオイル」は生食向き!
「MCTオイル」に注意点として、加熱に向かないことがあります。他の油脂類に比べて沸点が低いので、160℃以上になると煙が上がり、泡立って危ないので、炒めものや揚げ物といった加熱調理はできません。
「MCTオイル」は生食向きです。ただ、調理済みの温かい料理にかけたり混ぜ込むのは大丈夫なので、煮込み料理や炒めものに使う場合はこの方法がオススメです。
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