「喉」の違和感を甘くみない!

「喉」の違和感は風邪の心配に繋がり、体調管理には注意を払うことはありますが、「イガイガする」「声がかすれる」「食べ物がのみ込みにくい」などの症状は、そのうち治ると一般的に放置されがちのようです。

ところが、喉に違和感があったり、かぜが治っても長くのどの調子が戻らない、声がかすれるなどの症状は、実は重大な病気がかくれていることがあるそうです。

喉の働きと仕組みについて

のどは、空気や飲食物の通り道であると共に、外部から侵入する細菌やウイルスなどを最初に防ぐ大事なところです。のどは大きく咽頭(いんとう)と喉頭(こうとう)の2つに分類されます。

咽頭

空気と飲食物が通過し、鼻腔・口腔・気管・食道のすべてに通じるところで、のみ込むときやあくびの際などに空気との気圧差を調整する働きがあります。

口の奥の方に、口蓋扁桃(扁桃腺)があり、ここにリンパ組織が集まっています。のどの奥には、アデノイドと呼ばれる咽頭扁桃があります。免疫機能の役割をして、鼻や口から入ってきた細菌やウイルスを迎え撃つ働きをしています。

喉頭

のどの奥の気道と飲食物の通路の分岐点にあり、左右に声を出すための声帯があります。気管の入り口に、後頭蓋(こうとうがい)という蓋がありl、飲食物を飲み込む時は閉じ、同時に食道の入り口が開いて飲食物を食道へ送る働きをします。

のどの粘膜は加齢に伴い乾燥しがちになりますが、これにより免疫力が衰えると、風邪やインフルエンザなどの感染症にかかりやすくなります。

放っておかずに、病院へ!

「喉」の違和感を生活に支障が無いからとそのまま放置している人は多いようですが、それは風邪ではなく、命の危険もある病気の可能性もあるのです。軽いものであれば、 まだ良いのですが、食道がんや喉頭がん、逆流性食道炎の可能性もゼロではありません。

喉の違和感を感じたら放置せず、早めに病院で診てもらいましょう。

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