免疫力向上

バジルは生100gあたり6300μgとホウレンソウや春菊よりも多くのβ-カロテンを含んでいます。β-カロテンはプロビタミンAとも呼ばれ、体内でビタミンAに変換させる性質があります。ビタミンAは呼吸器などの粘膜保護にも利用されるため、体本来の抵抗力を高めて雑菌やウィルスの侵入を防ぐ働きが期待できます。
バジルには殺菌作用・抗酸化作用のあるタンニンも含まれています。またβ-カロテンも抗酸化作用を持っていますし、生のバジルであれば抗酸化ビタミンであるビタミンCやビタミンEも含まれています。これら抗酸化物質が相乗して体内で過剰に発生している活性酸素を抑制し、免疫力低下を防ぐ・低下した免疫機能を回復される働きが期待できます。これらの働きからバジルは免疫力向上や風邪・インフルエンザなどの予防に役立つと考えられています。

老化防止 目の機能にも

バジルには豊富なβ-カロテンを筆頭に、ビタミンC、ビタミンE、タンニンなど抗酸化作用を持つ成分を多く含むことから、活性酸素による酸化ダメージを抑制し、体内外の老化予防に高い効果が期待されています。その期待値の高さは、かつて抗酸化力の指標として利用されていたORAC値(活性酸素吸収能力)でもトップ15に入ったほどだそうで、ガン予防に役立つ食品としても効果が期待されているそうです。
またβ-カロテン以外にカロテノイド類のルティンやゼアキサンチンも豊富に含むことから、目の健康を維持し加齢による目の病気(白内症や黄斑変性症など)の予防にも役立つと考えられています。ルテインとゼアキサンチンはどちらもブルーライトなどの光によって目の内部に発生する活性酸素を除去する働きがありますし、ゼアキサンチンは紫外線やブルーライトを吸収することで目を保護する働きもあると言われています。老化が気になる方だけではなく、パソコン・スマホ・テレビなどに囲まれて生活している現代人の目を守ってくれる心強い存在でもありますね。

肩凝りに

脂溶性ビタミンに属するビタミンEも、バジルに多く含まれる栄養として挙げられます。
ビタミンEにはさまざまな効能があり、抗酸化作用によるアンチエイジング効果、血行をよくして冷え症や肩こりを改善する働きなどが期待できます。
また、ビタミンEは性ホルモンの生成に関与しており、生理機能の維持、生理不順の改善などにも効果があります。
ビタミンEを習慣的に摂取して老化を防ぎ、細胞を若々しく保ちましょう。

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