伝統的な加賀野菜「金時草」ってご存知?

「金時草(きんじそう)」は金沢を中心として栽培されている紫色の葉っぱが特徴の野菜で、「水前寺菜」や、沖縄では「ハンダマ」とも呼ばれています。金沢では伝統的な加賀野菜として古くから親しまれていて、主におひたしや酢の物にして食べられています。それ以外の地域ではあまり馴染みのない野菜ですが、近年、金時草が持つ働きが注目を集めているようです。

老化防止や、眼精疲労の改善に!

金時草に豊富に含まれているものと言えばアントシアニンで、金時草の特徴でもある葉の紫色の部分に含まれています。アントシアニンはポリフェノールの一種として知られている栄養のひとつで、主に抗酸化作用や眼精疲労な改善などの効能があります。特に抗酸化作用は老化防止や若返り効果があるとして、注目を集めている成分です。美容や健康維持を目指している女性にとっては、嬉しい働きを持っています。

また眼精疲労の改善効果もあるので、疲れ目に悩んでいる人を中心に目の悩みを抱えている人にオススメです。

免疫力を高め、健康維持の増進に!

緑黄色野菜である「金時草」はβ-カロテンも豊富。このβ-カロテンの特徴としては、抗がん作用、髪や肌、粘膜の健康増進、視力の維持などの効能があるとされていて、全体的に免疫力を高めて健康の維持増進をする力を持っています。そのため免疫力を高めたい人や健康意識の高い人に摂取をおすすめされている栄養です。

また、β-カロテンは視力に関する効能もあります。金時草に含まれるアントシアとの相互作用もあって、目の健康を維持する効果を発揮すると考えられています。

血圧が気になる方にも!

「金時草」はGABAと呼ばれている栄養成分を含む特徴があります。GABAとはアミノ酸の一種で、血圧を調整する働きがある成分です。主に血圧が高くなりすぎないように調整する働きがあります。そのため、金時草を摂取する事で、高血圧の予防や改善効果が期待できるでしょう。

含まれているGABAの量も豊富なので、金時草を大量に摂取しなくても効能の恩恵を受けることができます。血圧に悩んでいる人には食べてほしい野菜として紹介されています。

糖尿病改善が期待されている!

「金時草」の葉の紫色はポリフェノールの一種、アントシアニンが含まれていて、これには強い抗酸化作用があり、血糖値を抑える効果があるとされています。血糖値をコントロールすることで、糖尿病にも効果が期待できると話題になっています。「金時草」だけでも2型糖尿病(主に食事や運動など生活習慣による糖尿病)の症状緩和に効果があるとされていますが、加えて、乳酸菌を一緒に摂取すると1型糖尿病の人でも効果を実証されたそうで、「金時草」と乳酸菌の組合せがいいみたいです。

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