1時間半の倍数の睡眠時間は目覚めが良い!?

皆さんは理想の睡眠時間が1時間半の倍数が良いというのをご存知でしょうか?
例えば7時間睡眠をとったけど、目覚めが良くない。眠気がまだあるというケースがあるという方が、
しかし1時間半の倍数となる6時間睡眠だと目覚めが良く、眠気も起きないというのです。
1時間も短縮した方が良質な眠りにつけるという驚きの結果に、数多く寝れば良いという概念が変わりそうです

レム睡眠・ノンレム睡眠の関係

睡眠時間が1時間半の倍数が良いと理由。
それは、レム睡眠・ノンレム睡眠の周期に関係があります。

レム睡眠は、明瞭な夢みがあり、外部からの感覚が遮断され、脳は浅い睡眠に近い眠りです。
眠っていても本能的に外敵に対応できるよう、脳の覚醒状態を継続させる、という変温動物の頃から発達させてきた「原始的な眠り」です。
眠りに入ってから1時間ほど経つと、脳波はノンレム睡眠の段階1(覚醒に近い浅い眠り)に似た形を示し、まず、筋肉の動きが低下します。次に、左右に眼球が動く急速眼球運動がはじまり、この状態をレム睡眠と呼ばれています。
いわゆる身体を休める眠りとされており、夢を見るときに、記憶がはっきりしている時は、いわゆるレム睡眠の状態とも言われています。

一方、ノンレム睡眠は、脳を休めるための眠りです。ノンレム睡眠のあいだは、知覚、随意運動、思考、推理、記憶などをつかさどる大脳皮質や、身体を活発に活動させる時に働く交感神経などを休ませています。深部体温を低下させ脳の冷却のために身体から熱が放され、寝汗をかくのが特徴です。ノンレム睡眠時は、脳内で知識としての記憶の定着が行われたり、ストレスが取り除かれたりしています。身体(筋肉)の緊張は低下しています。
そしてレム睡眠時に見られる急速眼球運動がないのが特徴です。
脳を休める眠りとされています

レム睡眠時を狙って起床

この2つの睡眠が交互にくるのが、人の睡眠です。
眠りにつくと、はじめに浅いノンレム睡眠があらわれ、時間とともに眠りが段々と深くなり、深い睡眠状態がしばらく続きます。その後、再び浅いノンレム睡眠状態になり、レム睡眠へと移ります。以上のことから深い眠りの状態であるノンレム睡眠の時に、起きると目覚めが悪くなり、脳が覚醒した状態のレム睡眠の時に起きた方が目覚めがスッキリするのです。
そしてこの切り替わる周期が大体1時間半の周期で訪れ、レム睡眠状態に入る時間になる1時間半の倍数の睡眠時間のタイミングで起きるのがベストと言えるのです

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