症状2 だるさ、発熱

未病という言葉がありますが、これは東洋医学の考え方だそうです。これは病気になる前段階のことで、検査では異常がみられず病名がつかないものの、健康が損なわれている状態です。病気は、気づかないところでじわじわと小さな影響が蓄積し、体に変化を起こし、結果的にお医者様が診断できるほどの異常へと発展するものです。その間の体調といえば、体の重さやだるさ、気分が晴れない、寝ても疲れがとれないといった不調をともなうものとなります。ここでは、どんな食材が効果的なのか紹介します。

豚肉

豚肉は、肉の中でも疲労回復に良いとされています。また、肉のたんぱく質を構成しているアミノ酸には、風邪を予防する効果もあります。弱って体力が落ちたとき、風邪でスタミナ不足になったときに最適な栄養食品です。
豚肉をはじめとするビタミンB1を多く含む食べ物は、糖質をエネルギーに変えて体の疲れやだるさを軽減する効果があります。補足ですが、豚肉と一緒に炒めるとおいしいねぎや玉ねぎ、ニラやにんにくに含まれるアリシンは、ビタミンB1の吸収を助けてくれます。風邪のときは、消化にも良い豆腐や胚芽米などもビタミンB1が豊富でオススメなんですよ。
豚肉には、捨てるところがない食材として、あらゆる部位が利用されます。
健康で長寿の方が多い沖縄県では、1人当たりの豚肉消費量が群を抜いており、豚肉に含まれる栄養素や効能が、病気予防に効果があることがうかがえます。豚肉には吸収効率にも優れた良質なタンパク質が豊富です。
また疲労回復のビタミンと呼ばれるビタミンB1が、牛肉に比べて約10倍で、全食品類の中でも断トツの多さ。豚肉(レバー)にはナイアシン(ビタミンB3)と呼ばれるビタミンが、牛肉の約2倍~3倍含まれると言われています。ほかにも、飽和脂肪酸、不飽和脂肪酸、ビタミンA、ビタミンB群、ビタミンC、ビタミンD、ビタミンE、ビタミンK、ナトリウム、カリウム、カルシウム、マグネシウム、マンガン、リン、鉄、亜鉛などを含みます。ビタミンB1は、体内で糖質をエネルギーへと変換するのに必要な栄養素であり、疲労回復や倦怠感を緩和させる効能があります。食欲不振が続いて、栄養不足になりがちな夏の季節にこそ積極的に食べれば、夏バテ解消にも効果的。良質なタンパク質は女性ホルモンの元となりますし、カラダのあらゆる組織(筋肉、皮膚、髪、爪など)を形成する大事な栄養素でもあります。また、ナイアシンは、皮膚や粘膜の健康を維持する働きもあるため、肌に潤いやハリをもたらし、美肌づくりに役立とされています。ナイアシンには、血行促進作用と拡張作用があるとされ、それによって血流が良くなり、末端冷え性の改善などに効果が期待できます。
オススメレシピはまずは王道の豚の生姜焼き。そして本文でも触れましたが豚ニラ炒め。台湾料理のルーローファン。是非チェックしてくださいね。

卵は、食物繊維・ビタミンC以外の栄養素をすべて含んでいるため「完全栄養食品」とも言われています。なかでも、アミノ酸、ビタミン、ミネラルがバランスよく含まれているのが特徴です。卵が良質のたんぱく質源として注目されているのは、人間の体内で合成できない8つの必須アミノ酸をバランスよく含んでいるからです。アミノ酸のバランスを示す「アミノ酸スコア」は最高点の100点です。 また、鉄分・カルシウムなどのミネラル、ビタミンA・B2・B12・Dなどのビタミン類も豊富で、卵黄に多くの栄養が含まれています。卵を加熱すると、ビタミンB群などがやや減少するものの、基本的に栄養価の大きな変化は見られません。卵は栄養価が高いだけではなく、健康にとってよい効能がたくさんあることでも注目されています。まず、卵白に含まれるリゾチームという酵素は殺菌作用があり、風邪薬にも使用されている成分です。また、メチオニンという必須アミノ酸は、活性酸素を抑えて老化を防止したり、デトックス作用などの効果があることで知られています。卵の成分で注目したいのが、人間の細胞膜の主成分でもある「レシチン」というリン脂質の中に含まれる物質「コリン」です。コリンには、脳の活性化、中性脂肪やコレステロール量の調節、血圧低下、新陳代謝促進などさまざまな効能があり、アルツハイマーや生活習慣病の予防などの効果が期待できます。卵はコレステロール値が高いから1日1個までしか食べてはいけないは嘘のようで、健康な人であれば1日に2~3個食べても大丈夫なんだそうですが、食事制限が必要な人はお医者様の指示に従って下さいね。卵は常温(冷暗所)での保存が可能です。卵に書かれている賞味期限は常温保存した場合に生食しても問題ないとされる期限で2週間ほど。冷蔵庫で保存した場合は細菌の増殖が抑えられるため、1~2か月程度の長期保存も可能です。また、卵を保存する際は丸い方を上にしましょう。補足ですが、黄身の色はエサの色に由来しているそうです。色の濃淡が栄養価に関わっているわけではありません。毎日冷蔵庫にある卵は、実は食べるだけでアンチエイジングになる食材です。
オススメレシピはやはり簡単なスクランブルエッグです。他にはかに玉あんかけも美味しいですよね。

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